帰ったぜ。わしじゃあ!
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 機  長 なんか爆発したぞ!
 副機長 スコーク77!

●日航123便墜落事故って?墜落近くの地元では「御巣鷹の尾根」とも呼ばれる

今から33年前の1985年8月12日18時12分、照りつける夏の夕日が沈む頃、大阪に向けて羽田
空港を飛び立った日航123便は、同日18時56分に御巣鷹の尾根に墜落した

この事故で乗客乗員524人中、520人が死亡。4人は救助された。単独機としては世界最大数の
航空死亡事故者を出したのである

航空機の運動学によると、機体の回転運動にはロール・ヨー・ピッチの3種類がある。それらの
回転運動が安定していれば、飛行機は安定して飛べるのだという

 航空力学基礎の基礎
 https://www.slideshare.net/rejell55/ss-36194554

しかし、日航123便は圧力隔壁の破損により、テールコーン、下部方向舵、上部方向舵の3つが
失われ、同時に油圧系統全滅を含む操縦系統が喪失していた

現場は、救助に向かった陸上自衛隊など後にPTSDを発症し、自殺者が相次ぐほどの惨状だった
という。日航123便が世界最大の死亡事故が発生したことを受け、後に操縦マニュアルの予備
訓練に追加されるなど大きなきっかけとなった

その後、ユナイテッド航空232便不時着事故など、日航123便と酷似した事故が3件発生しており、
油圧系統全滅を含む操縦系統喪失した場合の操縦訓練を受けたにもかかわらず、3件のうち
着陸に成功したのは1機のみであった

これには理由があった。事故機は仕様が古く、操縦が難しすぎたのである。着陸に成功した
パイロットの機は完成間もない最新のものであったことと、御巣鷹の尾根を自ら進んで何度も
訓練していた優秀なパイロットであった。このふたつの幸運が着陸に成功した理由であった

しかし無事に帰投したパイロットは、実機による油圧系統全滅を含む操縦系統喪失した場合、
ダッチロールするなど、普通の操縦ではあり得ない複数の不具合に対応しなければならず、
最新の飛行機だったとしても、操縦の難しさを記者会見で涙しながら苦渋を語った…

生還を果たしたバイロットの証言を得られたことと、この3件の事故をきっかけに航空機の仕様が
変更された。油圧系統全滅を含む操縦系統喪失した場合、コンピュータによる操縦補助機能が
追加されたのだった

パイロットは飛行機を安全に運用する責務がある。しかし、油圧系統全滅を含む操縦系統喪失
した場合、パイロットのみによる操縦には限界があった。この操縦の補助をコンピュータに担当
させるというものである

コンピュータの搭載によってダッチロール等の飛行の不具合を補助し、安全に飛行する効果が
あるのだという

本来、コンピュータによる操縦補助機能は、軍事に用いられるものであり、民間機によるコン
ピュータの操縦補助機能の搭載は、実は世界初である。以降、同様の事故は発生していない

日航123便は世界最大の死亡者を出したが、この事故が糧となり、多くの教訓を残していたため、
逆に多くの命を救ったと言える

日航123便に搭乗した524人のうち4人は救助され、死亡した520人は、いまも御巣鷹の尾根で
空の安全を見守っている…http://eritokyo.jp/independent/jal123-1/jal123image261.jpg