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今回は発売1カ月で「1000万本販売する」という目標に向けて施策を進め、それを達成できました。早期にこれだけの結果を残せたのは初めてですから、カプコンにとって今後につながる大きな経験を積むことができたと思っています。1カ月で1000万本を売るというのは正直、並大抵のことではありません。この経験を生かし、今後控えているタイトルについても初動の販売本数を押し上げることが可能になるでしょう。

――「初動の販売本数を押し上げる」ことは、カプコンにとって大きなテーマだったのですか。

辻本 カプコンの成長は、デジタル戦略の社内への浸透と拡大、強化によって支えられてきました。デジタル販売によって、リピート作(※前年度以前に発売したタイトルのこと)が長期間、全世界で売れるようになり、価格戦略も柔軟に対応できます。

 その上で、人気の高い良質なシリーズ作を多数保有しているからこそ、これだけの成長が継続できるのです。発売から何年もたったリピート作が、今でも年間100万本という単位で売れるわけですから、その効果は計り知れません。

 こうしたビジネスモデルがカプコンの好業績のベースであることは間違いありませんが、成長を続けていくには次のテーマが不可欠です。その1つが、初動の販売本数をいかにして押し上げるかでした。リピート作の動向を見ると、初動が良ければその後のセールスもおのずと好調が続くことが分かっていました。ならば、初動の数字を高めることで、数年にわたるトータルの販売本数も上がります。
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/01186/00001/