「なんなのよア"ア"ア"ア"じでェ!」
モンハンフェスタでの大失態の後、辻本は開発部署に不遜を撒き散らしていた。
やりたい放題だった王国へ更なる臣民からの謀反がある事は時間の問題だ。
藤岡が粉塵してくれるとはいえ西日本決定戦まではまだ期間があった。

「モンハンコラボに乗じて全国ネットカフェオフイベを強行するか・・・」

「わめいてんじゃねーよ!不愉快だわ」

「んっ、お前は・・・市・・・原・・・?w」
酒井の言は疑問形となる。市原と思われた人物は全身に水を纏い、更にその上に雷を走らせていたのだ。

「アイスボーンだからな、今の俺はネロミェール市原だ」

「まァじでw気合入りまくってんじゃん、一狩りいっとく?w」

「これからお前をハンター堕ちさせる」
そう言うや否や市原は屹立したブレイヴヘビィボウガンを辻本のトロマンへ突き刺す。

「やめろネロミェール市原!・・・ツメタアイイイイイイ!!シビレルウウウウウウ!!」
ブレイヴヘビィも水と雷をまとっているため、肛門の半周は水圧で切れ、別の半周は感電による収縮が起こっていた。

「これは序の口に過ぎん。ここからが本番だ!うおおおお!」
市原は咆哮と共にブレイヴヘビィで繋がっている肛門を支点としてラセンザンを始める。

「んっ!これは!苛まれる新感覚!」
「そうだ、回転により切れた部分には電気、痺れた部分は水。これで上手に水蒸気爆発してやんよ!」
市原は更にラセンザンUに強め、辺りには激臭が立ち込める。「臭ェ!」と鼻を押さえた徳田は信じられないものを見た。

「辻ボンが空へ!?」
市原のブレイヴヘビィから噴射が生じ、バルファルクのように辻本と市原が空へ上がっていく。

「アイイイイイ!市原、俺飛んじゃう!ハンターになっちゃう!」
「なれ!ハンターになれ!エアプ治すまで戻ってくるな!」
「アイイイイイ!はちみつちょうだい!やくめでしょォォォォ!」

その瞬間、空へ向かっていたおぞましいヘリコプターが消滅した。
「二人が消えた・・・?」呆然とする岡村に、Switch版モンハンプロデューサーの一瀬が答える。
「これは水蒸気大爆発ですね。ゲーム『モンスターハンターワールド:アイスボーン』で出た大技です」
水と雷という相反する二属性を併せ新大陸を消滅させた辻本と市原も消え去り、図らずともカプコン製ヘリによりバイオハザードコラボした■■■■であったが
バイオハザードユーザーの「もうアカン」は94.4%を超えたという。