大抵のゲームにとってのレベルアップは
モンハンにとってプレイヤー自身の成長と装備の強化に委ねられている。
それがなにより素晴らしかったが、
故に徐々に楽しくなくなるのは仕方ない。

全く歯が立たなかったクック先生、逃げるしかなかったレウス。
それを幾度の挑戦と装備の強化を経てようやく倒せたときの達成感は格別だった。
もう二度と味わえない。

やがてクック先生もレウスも難なく倒せるようになっていることに気付き、成長を実感する。

装備はコレクター心をくすぐり、
強いモンスターを狩る目的と手段を兼ねていて、大きな原動力となっている。
これは今でも変わらない。

しかし、プレイヤーの成長という要素はリセットできないので、強くなってしまったプレイヤーほど続編の楽しみは減る。
そのままやめていく人がいたり
更なる達成感のためにタイムアタックや縛りプレイに興じる人が出てくる。
そうなるともう「あの頃の楽しかったモンハン」とは違う。

装備集めが楽しくて続けられる人。
タイムアタックや縛りプレイも楽しめるから続けられる人。
あの頃の楽しさの幻想を追いかける人。

MHWは幻想を追いかける層まで上手く取り込んだと思う。