>>17
「事実は小説より奇なり」をどう捉えるかという問題でしょうね。
この文言自体は正しい、つまり寄の大小関係はこの通りであると思うのですが、小説が奇なるものであるという前提が頷けません。
事実を切り取って単純化したものが物語なのだから、事実の方が奇なるのは当たり前ではないかと思うのです。

ドストエフスキーは登場人物だけでお腹いっぱいです。
よくあれだけ大勢にスポットライトを当てて魅力的に描けるなと感心致します。
ちなみに私は、好きな作家を一人選べというのは無理難題で死ぬまで結論出ないでしょうが、一冊だけというのなら迷わずゴールズワージー『林檎の樹』です。
映画小説とも一発屋が好きだったりします。
ノーベル賞取ってる人物に一発屋というのもあれですが…

>>19-24
五円玉が動き始めたところで一旦切られているあたり、読者の心をもて遊ぶといいますか惹きつけるといいますか、とにかく続きが気になります。
余りある静けさが逆にヒロインたちの怪しさを演出させているようにも感じられますが、この3人は常識があるだけに非科学的な行動を是と見立てさせることもできる。
そのバランスの保たれた世界が好きです。