>>16
なるほど、非日常を求めるのは過去にというわけですか。
たしかに、それが小説としては王道でしょうね。
大阪府さんはその巧みな筆使いは小説的で、多くの小説を読んできたというのは判断でき、王道を求めるというのはよく分かります。

ただ、個人的には評論やノンフィクションを小説よりも読んできたので、その反動として小説では思い切り荒唐無稽なものに惹かれます。
ドストエフスキーは「ストラーホフ宛の手紙」の中で次のように書いています。
>私は現実というものに独特の見解を持っています。
>大多数の人がほとんど幻想的なもの、例外的なものと見なしているものが私にとっては時として現実の真の本質をなしているのです。
>現象が日常性やそれに対する公式的な見方は私に云わせるとまだまだリアリズムではありません。

百人いれば百通りの小説の好みや評価の仕方があると思うので、何が正解ということもないのですが、非日常を過去よりは幻想に求めるというほうが個人的には好みですね。