>>13
軽やかでスタイリッシュな文体は読んでいて小気味がいいですね。

時系列を逆にし、クライマックスの少し前を冒頭に持ってきて、「いったい何なんだ」と読者に注意を喚起させた後、
追憶によって過去に遡るというのは小説の典型の一つですが、あざとくなく自然です。

富田の得意(?)なラップ的な韻を思い起こさせることだけを狙ってタイトルを付けたと思いきや、
「クラクション」と「ジャンクション」は隠喩になっているんですね。
前者は夢を諦めきれていないことの隠喩に、後者は人生の大きな分岐点の隠喩に。