パンタレイが失敗した理由は複数あるが、最大の理由は色設計に失敗したから。

可能な限りわかりやすく説明すると、パンタレイは色が正確に出ないエンジンなんだ。

ある程度わかりやすく解説すると、パンタレイはパフォーマンスを出すために一般的なテレビなどで使われているYcbcrというカラーフォーマットを採用したわけ。
そのせいで、パフォーマンスは出せるんだけど、色数が少ないために精度不足問題が発生して、エンジンから色が正確に出せないというヤバイ状態に陥ったわけ。
精度不足が発生すると以下の動画みたいな問題が起きる。
https://i.imgur.com/6kJpSrv.gifv
https://i.imgur.com/YVEaPDZ.gifv
左側のRGBが普通、右側がパンタレイが陥った事態。流石にこの動画ほど酷くはないだろうけど、パンタレイも似たような状態だったわけ。
色というのはシェーダーとかの根幹にあたる部分なので、修正が不可能になったのだと思われる。

エンジンの修正が不可能だったので、グラフィックデータの色を調整して対応ってことになったのだが、そっちのほうがもっと無理。
なのでエンジンを新しく作り直したわけだ。それがREエンジン。

パンタレイの責任者がクライテックに移籍したのは有名だけど、実際は責任者が責任を問われるような事態だったわけだ。
「エンジンのパフォーマンスを発揮する事にかまけて使いやすさが顧みられていない側面があった」とはこのことだ。