発生生物学権威の岡田節人氏死去 iPS細胞研究の基礎築く

2017年1月17日 19時40分

発生生物学の世界的権威で、人工多能性幹細胞(iPS細胞)研究の基礎を築いた京都大名誉教授の岡田節人(おかだ・ときんど)氏が17日午前7時46分、肺炎のため京都市北区の北山武田病院で死去した。89歳。
兵庫県出身。葬儀・告別式は近親者で行う。喪主は長男暁生(あけお)氏。

目の色素細胞が水晶体に変わるのを実証するなど、細胞が変化する能力を有していることを示し、再生医療の研究に貢献した。
1989年にハリソン賞を受賞。紫綬褒章のほか、07年には文化勲章も授与された。

京大理学部教授や愛知県岡崎市の岡崎国立共同研究機構(現岡崎共通研究施設)の機構長などを歴任した。
(共同)