>>947
「DeFiに興味がない人からすると、XRPのようにサイドチェーンでやりたい人だけが使えばいいという分離構造のほうが安全だ」という意見は一見もっともらしく聞こえますが、実際の構造を冷静に見ていくと結論は逆になります。サイドチェーンに機能を逃がしているから安全なのではなく、L1本体が拡張性や機能性の面で時代の要求に対応できなくなっているため、扱えないものを外に押し出しているだけに過ぎません。しかもXRPLは、UNLの集中構造、フォーク時に自動収束できない設計、初期台帳データの欠損というブロックチェーン唯一の履歴不完全性、さらに実際に起きたネットワーク完全停止という重大な実績まで抱えたまま運用されています。その基盤リスクが解消されていない状態で、その上に責任の所在が曖昧なサイドチェーンを積み増す構造は、リスク分離ではなく、むしろリスクの多重化と不透明化に近いと言えます。

一方で、イーサリアムやSolanaは、同一のセキュリティモデルの中でロールアップや実行レイヤーの改良、クライアント分散などを同時並行で進め、基盤そのものを止めずに進化させ続けています。だからDeFiに興味があろうとなかろうと、セキュリティ強化、処理性能の向上、手数料構造の最適化といった恩恵はL1の全利用者が直接受け取れます。技術というのは用途ごとに切り離して進化するものではなく、基盤とアプリケーションが常に一緒に考えられ、連動して進化していかなければ、結果としてどちらも陳腐化していきます。

つまり「DeFiに興味がないからXRPのほうが安全」という主張は論理的に成立せず、むしろ「DeFiを切り離してしまっているがゆえに基盤の進化が止まり、長期の安全性と競争力が静かに削られていく」という点こそが、XRPLの最も本質的な構造問題だと思います。