ODL拡大における「XRP排除」の未来予測

RippleがRLUSD主体でODLを拡大していく──
これは、XRPの役割縮小を意味します。

もともとODLは、
「XRPを中間通貨にして国際送金をスムーズにする」
というコンセプトで語られてきました。

しかし、RLUSDが登場し、これを使ったODLが本格的に広がれば、
わざわざボラティリティや規制リスクを抱えたXRPを経由する必要がなくなるのです。

さらに、XRPL上にAMMが実装され、
RLUSDや他の法定通貨ステーブル同士の流動性プールが組まれるようになれば──

USD-PHP(フィリピンペソ)

USD-MXN(メキシコペソ)

USD-EUR(ユーロ)

といったペアで即座に交換可能になります。

競合のCurve Financeは、法定通貨のDEXを志向しており、そこでは中間通貨を無理に挟む設計など存在しません。

競争原理を考えれば、
XRPLのAMMだけがXRPを無理に噛ませ続けることはできないはずです。

つまり、
「XRPベースのODL」から「RLUSDベースのODL」へ──
静かに、しかし確実にシフトしていくリスクが存在するのです。

この流れの中で一番厳しい立場に立たされるのは、
長年XRPを支えてきたホルダーたちでしょう。

彼らは、「XRPの実需拡大による価格上昇」を期待してきました。
しかし、RLUSD主体のODLが普及する未来では、
XRPの実需そのものが縮小していく可能性が高いのです。

つまり、
XRPホルダーが"置き去り"にされる未来が、現実味を帯びてきている──
そう感じざるを得ません。