Rippleがステーブルコイン市場に参入した場合、XRPの需要が大幅に減少する可能性がある理由は、ステーブルコインとXRPの機能が競合するからです。ステーブルコインは、法定通貨に裏付けされて価格が安定しているため、特に国際送金において非常に魅力的です。送金のスピードやコスト面での利点に加え、価格の安定性が確保されるため、企業や個人は価格変動リスクを避けられます。これがXRPより圧倒的なアドバンテージを与えるのです。

一方で、XRPは国際送金の効率化を目指しているものの、価格の大きな変動リスクが常に伴います。そのため、送金の際に使われる通貨としては、価格の安定性が必要とされる場面での競争力が低いのです。もしRippleがステーブルコインを提供し始めれば、価格変動のリスクを避けたい企業や金融機関は自然とXRPよりステーブルコインが優れていると感じ、XRPの存在意義を低下させ、XRPの使用が減る「共食い」が発生します。なぜなら、リップラーでさえ海外送金にXRPよりステーブルコインを選択しだしてしまうのは確実です。

さらに、ステーブルコインはすでに多くの国際送金システムや金融インフラに取り入れられつつあり、その急激に成長は加速しています。Rippleがステーブルコインを導入することは、市場での新たな地位を得るためには必須かもしれませんが、XRPが本来担っていた役割を奪う形になり、XRPの需要が大きく食われることになります。

要するに、Rippleがステーブルコインに参入すれば、安定性と利便性に優れたステーブルコインが市場の主流となり、XRPの需要は激減する可能性が高いです。XRPが国際送金における主要な選択肢であり続けることは、ますます難しくなっていくでしょう。RippleはXRPの需要の黒子に徹するべきで、ステーブルコインで表立ってはダメなのです。