BTCも分散型金融に重要ですが、ETHに投資するのを忘れないようにしてください!

暗号資産(仮想通貨)取引では特定の仲介機関を置く従来の中央集権型の仕組みからの脱却が進んでいます。2018年に登場した
DeFi(分散型金融)が2020年に入って巨大市場を形成しつつあります。見えないところで強大な次世代金融の芽がどんどん生まれ
始めています。

金融機関や取引所といった中央集権的なシステムによる取引仲介ではなく、価値移転を成立させるブロックチェーンを活用して
特定の管理者を排除した金融取引を可能にするのがDeFiです。

取り扱うサービスはスマートコントラクト(契約の自動化)によって同期され、外部の金融サービスとの連携する場合のAPI開発
などの作業が少なくなるなどの利点があります。非中央集権型の仕組みであることから、金融取引の透明性や利便性が向上する
と期待されています。

特に、中央管理者のいない暗号資産の取引所として機能する「DEX(分散型取引所)」が中心的な存在になります。
取引所が行う際には体制整備や免許取得などが必要になる業務をプログラム実装しており、取引所が通常では取り扱えないDeFi
トークンは特にDEXで取引されます。


DeFiサービスの1つであるレンディング(貸付)プラットフォームCompoundを見てみましょう。

Compoundは、イーサリアム上のスマートコントラクトで暗号資産を貸し借りするプラットフォームです。
スマートコントラクトで利率の計算式が決められ、貸し手と借り手の需給に応じた利率が決定されます。

貸し手が拠出した対象仮想通貨をプールし、ここから借り手が貸借料を払って借りる仕組みを取っています。一定の条件になると
強制的に清算されるなど常に超過担保が保たれているプログラムであることが特徴です。

ビットコインなどはDeFiには含まれていないことが多いが、DeFiの成立にはビットコインは関係しています。DeFiが登場したことで
銀行機能の一部が置き換えられる可能性が高まっています。

たとえば、ビットコインに代表されるようなP2P取引による価値移転は、銀行業務でいう為替取引を代替しているとも言えます。規制
ができないゆえに止められない点から、中国ではビットコインが規制されているのにかかわらず、稼働し続けて着実にユーザーを増や
しています。中国ユーザーの多くは中国の検閲を乗り越えられるあらゆるトンネリングプロトコルに対応している有料VPNサービスを使う
人も多いです。より探知されにくいStealth VPNを利用すれば、中国のグレート・ファイアウォールを通過してアクセスできる。
そうやってあらゆる手段を使ってネットにつないでますから、分散型は基本的に完全には止められません。

Compoundの仕組みについては預金者が借り手と直接結びついておらず、預けた金利をもらうことができるので預金に近い動きをしています。

貸付も担保掛目の範囲内で借りれる点は預担貸付に近く、預け入れや貸付けなどの銀行機能に通じるものがあり、DeFiの進展によって
金融機関がいらない世界も広がってきてしまいます。

長期的には金融機関も大きくビジネスモデルを変える必要が出てくるでしょう。金融機関も私達も今後の展開に対応していくためにも、
今からDeFiやトークンエコノミーの情報を収集しておく必要があります。金融機関がDeFiによって変われば他の業界にも分散型市場は
広まりますからかなりのポテンシャルがあります。スマートコントラクトや仮想通貨にはあらゆる業界を破壊するポテンシャルが眠って
いるのです。

インターネットが登場した当初は、これほどまで世の中に必須な仕組みになるとは思われていなかったのです。クラウドにも言えること
ですが黎明期では誰もがそう思っています。世界を支えることになるテクノロジーは最初は誰もが過小評価している側面があります。

しかし、DeFiは一過性のブームで終わる物ではありません。あらゆる金融業務を変える可能性が高い。

今は現実的にエンドユーザーが扱うのが難しい。しかし、楽に管理できるサービスが出てくれば、結果的にDeFiが広がるでしょう。

分散型通貨である仮想通貨も分散型金融も結果的に止められないので、不可逆的です。インターネットと同じです。止められなくて
不可逆的なら、インターネットと同じように発展していくのは止められないのです。
10年くらいかけて浸透していくのは間違いないでしょう。

間違いなく投資しておく必要があります。