>>462
暴落したところで、最も叩き売られたのを丹念に拾っていけば
「いずれ良いことはある」という理屈は誰でも分かっている。
ところが、分かっていても普通は動けない。
人々にそれができないのは理由がある。
それは「どこまで下がるのかまったく分からない」からである。
チャートは何の役にも立たない。未来がどうなのかを何も示していない。
どこが底なのかも示していない。

底が見えないというのは、人々の猜疑心と不安感を極限まで刺激するので
相場は往々にして「想定以上」に落ちていくことが多い。
相場は常に上にも下にも行き過ぎるのである。
だから、「安くなった」と思って買ったら、もっと下がっていくのが暴落時の光景だ。
昔の相場師は「落ちるナイフをつかむな」と表現した。
「下がっていると思って買うのは落ちるナイフをつかむのと同様で大怪我をする」と言っているのだ。
実際、暴落時は買っても買っても落ちていくことが多い。
だから、「どこが底なのか?」を見極めたいと思っている人々は暴落時には「買えない」のだ。