レタスの相場が軟調だ。5月上旬の日農平均価格(8日まで、
各地区大手7卸のデータを集計)は1キロ114円と、過去5年平均(平年)の2割安。
春以降の好天で前進した長野産の出荷が増え、茨城産と重なって出回りが潤沢なためだ。
ただ、茨城産が切り上がる今月末には入荷が落ち着く見込み。
卸売会社は「サラダ商材で需要はある。相場は徐々に平年並みに回復する」と見通す。

 今シーズンのレタスは、3月後半から出回りが潤沢で、安値相場が続いている。
5月に入ると後続の長野産も出始め、荷動きがさらに鈍った。

 東京都中央卸売市場大田市場では8日、茨城産が1ケース(10キロ・中値・相対)
1080円と前年同日の23%安だった。卸売会社は「大型連休明けで売り込みも落ち着き、荷余り感が強い」とみる。

JA全農いばらきによると、生育の前進で3、4月に出荷が集中したものの、
現在でも1日当たり出荷量は7000〜5000ケース(1ケース10キロ)ある。
「例年通り月前半でまとまった出荷を終える」とみる。

 後続の長野・準高冷地産も生育が前進。JA全農長野は
「病虫害も少なく、例年より1週間から10日ほど生育が早い」と説明。
JA佐久浅間は「出荷は日量7000ケースで平年より4割多い」と明かす。L級中心と肥大は良好だ。

 小売りの動きも鈍い。首都圏のスーパーは群馬産を1玉128円(税別)、
特売は98円で売り込む。だが、大型連休以降の売り上げは前年より1割少ない。
バイヤーは「特に玉売りが鈍い。買っても使い切れないと消費者が感じているようだ」と指摘。
一方、カット商品は販売が伸びているという。

 非結球レタスも安値が続く。サニーレタスの上旬(8日まで)の日農平均価格は
1キロ145円と平年の5割安だった。結球レタスと同様、茨城産が終盤となる月末には相場が上向く見通しだ。
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