https://jp.reuters.com/article/markets-bitcoin-breakingviews-idJPKBN1F40GJ

2018年1月15日 /

Edward Chancellor
[9日 ロイター BREAKINGVIEWS] - ビットコインなどの仮想通貨が投機的な熱狂を巻き起こしていることは、誰の目にも分かりやすい。より難しく、重要な問題は、この種の暗号通貨には、実際の「貨幣」としての未来があるのだろうか、という点だ。

(略)
「誰もが」と言っても、暗号通貨を買いあさる投機家は例外だ。
彼らの一部は、ビットコインが決して貨幣に相当するものにはならない可能性があることを密かに認めつつも、金本位制が廃止されても金の価値が保たれたのと同じように、ビットコインの資産価値も維持されるだろう、と主張する。

だからと言って、ブロックチェーンなどの関連技術に未来がないという話ではない。

仮想通貨の新顔として成功を収めている「リップル」は、グローバルな決済システムの改善に向けて銀行と協力しつつある。新たな種類の貨幣を生み出すことに比べれば控えめかもしれないが、こちらの方が、はるかに現実的な目標だろう。