今度の人生は私が主人公です

最終話まで読んだけど、面白さは普通くらいかな
全体的に深刻なピンチはあまりなかったから読んでいて疲れはしなかった
ただ、例えば何故に脅迫に従うしかなかったのかとか、事態がそう流れたことへの説得力が所々で足りない気がして物足りない
100話程度で収めたから尺不足で語りきれてないところがあるのかもしれない
最後の方でサブキャラの事みたいな枝葉の部分の描写なんて絵1枚だけだったし
このぐらいの話数で終わった作品って、綺麗に終わってはいるけどヒット作では無いというか、なんか無難な出来って感じがするね

正当な嫡子が私生児に立場を脅かされて抵抗するっていう、よくあるストーリー構造の逆の立場が主人公なのは新鮮だったけど、結局相手はサツ人も厭わない悪人って点はいつもと変わらずだった
姉と侯爵夫人の受けた刑罰がヌルかったのが残念だけど、彼女らが1番大事にしている侯爵家のプライドも権力もぶち壊してやったからスッキリした
前回主人公を殺した金髪がコロされたのは前世の悪行の報いを受けたような感じだけど、悲しんでるお兄さんがいるのが可哀想だった
善の大魔女と悪魔は対立している感じだけど、大魔女の眷属たちの頭が動物の骸骨なせいで何となく悪魔っぽい見た目だなと思った
ヒーローとの恋愛描写が少なかったのは残念
名前呼びすらラスト2話のことだったし
ヒーローの家族と再会もしたけど、まともにセリフも喋らせてもらってないくらい軽い扱いだった