処刑されていく王侯貴族や革命家が毅然とした態度で臨んだのがかえって恐怖政治を悪化させたといわれているんだよね
デュバリー夫人は処刑される際に泣き喚いて慈悲を乞うたもんだから、処刑人サンソンが泣きじゃくりながら助手に交代を申し出たり、見物人が一斉に助命嘆願するという異常事態になった
後にサンソンは「みんなデュバリー夫人のように泣いて命乞いをするべきだったのだ。そうすれば、事の残酷さに気付いて恐怖政治など早期に終わったものを」と書き残している