>>949
勿論、知識を身につけるのは大前提だし、下位校の入試問題はそれだけで充分。
しかし、それ以外の学校、特に難関校は知識だけではまるで歯が立たない。
例えば、桜蔭中学の2010年度入試の社会でこんな問題が出題された。

 [1]問5 イワシの加工品が「田作」とよばれる理由を答えなさい。

当然だが、田作とよばれる理由など教科書に載ってないし、どこの塾も教えてない。
だが、江戸時代に田畑の肥料としてイワシを原料とした「干鰯」が使われたこと、
このことは小学校の教科書に書かれているし、どこの塾も必ず教えている。
従って、難関校を受験する小学生なら当たり前のように知識として持っている。
この知識から、イワシは干鰯など田畑の肥料に使われたから「田作」と呼ばれた、
と推論することができる。
この推論こそが、クロッキーの言っていた「脳が汗をかくくらい考える」の正体。

これが島津父だと、(仮にこの問題を出したのが順君の志望する開成だったら)
彼は「解法の暗記」を勉強だと勘違いしているので、順君にあらゆる正月用語の
由来を暗記させることだろう。
しかし、言うまでもないことだが、同種の問題は2度と出題されることはない。