「カリオストロの城」がテレビ放映(80年12月)されてからというもの、多くのファンの心を鷲掴み。
ルパンがカリオストロ伯爵に「妬かない、妬かない、ロリコン伯爵!」と叫んでいることから、
「クラリスを好きなアニメファンはロリコンである」という常識が出来上がりました。

アニメージュ82年4月号には「ロリコントランプ」という、ウソみたいな付録がついてきたこともあります。
中身は吾妻ひでおのキャラをはじめ、ラムちゃんからじゃりン子チエまで。そして、クラリス。

82年6月号のアニメージュで、宮崎駿はこう語ります。
「クラリスに、”ロリコン”人気が集中しているということですが、ぼくには無関係のことだと思います。
ただ、いまの若い人はロリコンを“あこがれ”の意味で使っているでしょう。思春期にはダレにも
体験があることです。(中略)ぼくらはあこがれを”遊び”にはしなかったし、また、大っぴらに口に
することは恥ずかしかった。”恥じらい”があったんですよね。それがあったほうがいいかどうかは
別問題ですけど、とにかくいまのぼくは
”ロリコン”を口で言う男はきらいですね。」