若林が目を覚めると犬のジョンが若林の顔を
舐める。
ジョン。久々の愛犬に笑顔が綻ぶ若林
だったが!
じ、ジョン!
ジョンは若林の近くまで必死に歩いてきたが、
力尽きて息を引き取っていた。
背中には、むごくスパイクされたような傷跡。
おびただしい血がべっとり。
死のう。若林は死のうと思った。
もう二度と生まれて来ませんように。