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あとがき

私は病気持ちです。そしてこのダンガンは病魔と戦いながら血のでるような想いをして描きあげた大作なのです。
今、まぶたをとじると「DANGAN」をはじめた頃の苦い思い出が走馬灯のようによみがえってきます。
最初は歴史上の人物をモデルにしたほうがマンガにしやすいと聞いたので「よし、それなら坂本龍馬やな」と坂本龍馬についてなにも知らない私はなぜかそう思ったのでありました。
早速友人に「竜馬がゆく」という本を借りてきたのですが、
私はもともと文章を読むのがゴキブリの次にキライな人間でありまして3刊を読むのが精いっぱいで最後まで読むことはできませんでした。
「どうしよう、早くネームをせんと」「だ、だけどできない」非常なる〆切は刻々とせまる。「えーいクソ!なにをゴチャゴチャと悩んどるんじゃ!マンガはノリとイキオイやないかっ」
と一種のひらきなおりとも思える私の持病である突発性イイカゲン病がでて、連載スタートとなったわけです。
しかし回を重ねるごとに私の思考回路はほとんどショート寸前。「えーい!なにを悩んどるんじゃ話につまったら新展開にすればええんじゃ」
とここでも私の持病がでて「リスク・バイヤー・DAN・GAN」とあいなったわけです。
編集のみなさん、〆切におくれたのは私のせいではありません。みんな病気が悪いんです。「リスク・バイヤー」から原作を書いてくれた梶さんの原作をカットしたのも病気のせいです。
私にとって「リスク・バイヤー」とはあなたたちだったんですね。それでは最後にもう一度「ギャハハハハこれで終わりじゃ」

猿渡哲也