『去ぬる文永十一年大歳甲戌十月に蒙古国より筑紫によせて有りしに、
 対馬の者かためて有りしに宗の相馬尉逃げければ、
 百姓等は男をば或は殺し、或は生け取りにし、
 女をは或は取り集めて手をとをして船に結い付け、或は生け取りにす。
 一人も助かる者なし。壱岐によせても又是くの如し』

  建治元年(猛虎襲来の翌年)  日蓮 『一谷入道女房御書』


2巻の夜襲作戦のところでこの史料を引き合いに出しときながら
なぜか今に至るまで一度もここに書かれたシーンが漫画で登場していないよな?

対馬の女たちが捕まって手に穴を開けられて鎖を通され、
元軍(というかおそらくは高麗)の船の側面に大量に吊るされて、
日本軍が船を弓で攻撃しないよう生きたまま「矢よけ」にされた件の事だ