突然ですが、アイルランドのアラン諸島イニシモアに行ったことがあるのですが、
イニシモア最北端のダン・アンガスという絶壁べりに建造された要塞(というか避難壕)があって、
今から2000年前くらいに、ゲール人からの襲撃を逃れて島民が立てこもり
そこで冬季に食料が尽きて全員が餓死したか、ゲール人に殲滅されたという事件があったそうです。

その事件でも、確実に最後まで生き残った・・・というか、一番最後に死んだアイルランド人がいたわけで
最期の時を、彼もしくは彼女はいったいどういう心境で過ごしたのか、
この終末旅行という作品を読んで、心臓が烈しく締め付けられるのを感じながら思いを馳せずにはいられませんでした。

どうか、チトとユーリに幸せな未来が訪れますよう、心から祈ります。