【小百合くん】
P話
>>208の続き
事務所のドアが開くと、そこにはスーツ姿の滑川が立っていた。
滑川「入れ。」
ウシジマは滑川に続いて事務所の中に入っていった。猪瀬組の事務所はいかにもヤクザの事務所といった雰囲気で、装飾品から置いてあるもの全て暴力じみている。
数人のヤクザが立っており全員がウシジマを見ている。部屋の中央には縦長のテーブルとソファーがありそこには一人の理事長らしき男が座っていた。
滑川と共にソファーのところに行くウシジマ。滑川はウシジマを向かいの席に座らせ、自分は理事長の隣に座った。

滑川「理事長。こいつが闇金のウシジマです」
ウシジマ「どうも。」ウシジマは軽く会釈した。
理事長「おー君がウシジマくんか。噂は前々から聞いてるよ。」
緊迫した空気の割に明るい理事長。そう言うと理事長は自分の名刺を差し出した。名刺には若琥会若琥一家猪瀬組理事長熊倉義道とあった。続けてしゃべる熊倉。
熊倉「若いのに闇金の社長やってるんだって?」にやつきながらしゃべる熊倉。
ウシジマ「いやうちは自分ともう一人でやってるだけなんで」愛想なくしゃべるウシジマ。
熊倉「それでも立派な社長だよ。大金稼いでるみたいだし。」
ウシジマ「はぁ。」
すると熊倉はウシジマの前にグラスを置き、自らが飲んでいた瓶ビールをウシジマにつごうとする。
ウシジマ「すいません自分車なんで」
熊倉「いいからいいから」しつこく進めてくる熊倉
ウシジマ「ホントすいません」断るウシジマ
嫌な間が空く
熊倉「まぁいいや。ところで君のとこまだケツモチいないんだって?じゃあうちがケツ持ってやるよ」
【続く】