【小百合くん】
J話
>>195の続き
絶対小百合の仕業に違いない。最初化からハメる気だったんだ。でも小百合を問い詰めようにも、小百合はこの頃から学校に来なくなり電話も繋がらない。 焦る女子達。
そしてとうとう出演した女子の一人が首つり自殺をはかってしまう。幸いにもかろうじてこの女子の一命はとりとめたが、それを聞いて震える女子達。耐えかねた女子の一人がとうとう自分の状況を親に打ち明けた。
親から学校に連絡が入り、教師達は緊急の会議を開いた。この問題には教師達も驚愕した。強く憤りを感じる教師もいれば、男子生徒と同様に下半身が膨張する教師もいる。 入試時期に表面化したこの問題は、結局は警察が介入することになってしまう。
最初は女子の復讐をかねてお金を貰えることに御満悦だった小百合。しかしさすがに警察の介入や同級生が自殺未遂をしたことを知ると事が大きくなり過ぎた事に不安を感じ始めた。近藤に相談すると、確かにもう引き際かもしれないとのこと。
そして近藤は小百合に言った。「10年は遊んで暮らせる金は稼いだし、一緒に地方にでも行くか?」
小百合は嬉しかった。小百合はいつの間にか近藤のことを好きになっていたのだ。小百合にとっては家族や学校などには何の未練もなかったので、近藤と逃げることを決意する。
芸能プロダクションというのも全くの嘘だし、小百合や中学生を騙して裏ビデオとして販売するなんて、普通に考えれば酷い男に違いない。
ただ危険なことをしながら長い時間一緒に過ごした男と女って離れられなくなるんじゃないかって小百合は何となくそう感じた。
本当の自分を話せるのも、もうこの人しかいない。もしかすると危ない恋をする自分に浮かれているだけなのかもしれないけど、今の小百合にはそれでも充分幸せだった。
近藤と小百合はもう家を離れる準備をしていた。くつろぐ近藤と小百合。しかしその時玄関のチャイムがなった。近藤がドアを開けるとそこには若かりし頃のウシジマと柄崎がいた。
【続く】