バレ「窮地」

白木(黒服)「高崎さん……」
高崎(黒服)「うん?」
白木「さすがにちょっと時間がかかりすぎじゃないでしょうか?心配だな」「何か不測の事態が起こってるんじゃないでしょうか?」
高崎「不測?」
白木「つまりその…坊ちゃんが思いもかけず窮地っていうか」
高崎「白木、……それはない」「あのワン・ポーカーはいよいよとなったら色々秘密の仕掛けや仕組みがあってな……」(A3枚とボタン長押し)「とどのつまり、坊ちゃんは安全だし、まぁ……9割9分勝つ!そう出来てるんだ」
白木「はぁ…」
高崎「安心しろ、起きようもないんだ、不測の事態など」
ナレ「否!実は起こっていた!黒服が想像だにしない不測の事態が進行していた!」「和也の絶望!究極窮地!」涙をこぼしながら泣き叫ぶ和也
カイジ「和也っ!どうした?落ち着け!」
和也「ダメだ……もうダメだ…オレは死ぬんだ…!」
カイジ「バカ言うなっ!大丈夫だっ!弱気になるな!」
和也「見えないんだ……」「ただでさえ涙で霞んでいたんだ、その上今メガネを失くしちまった」救出網が霞み、我を失ったぐにゃ顔で泣き叫ぶ和也
カイジ「落ち着けっ!見えないってことあるか!いくら近眼でもぼんやりは見えてるはずだ!なら大丈夫だっ!要はタイミングだ!はっきり見えることに大して意味はない!タイミングだっ!」
あぐあぐはふはふと嗚咽する和也に、ソフィーの「ドロップ」の声が迫り、和也は歯を鳴らして大泣きする
カイジ「泣くな和也っ!どんなに泣いても何ひとつ解決しねぇぞっ!」「男だろ!涙を拭いて前を見ろ!掴むんだよ!運命を!お前を救えるのはお前だけだっ!」「生きろ!和也っ!生きるんだっ!」
和也「カイジ……頼む……」ボタンをカイジの方に渡そうとする和也「目押し頼む…!」
カイジ「バカ言うなっ!おまえの命だろ!やるんだよ!おまえが!」
ボロボロ泣きながらカイジを見つめる和也「見えないんだ……カイジ」「見えないんだ……網が……全てが……」「頼むよカイジ、助けて……」
カイジ「くぅ〜〜〜っ!バカ言うなっ…!」
和也「カイジ……助けて、助けて……」
ソフィー「ドロップ」「ドロップ」
ポロポロ泣きながらカイジ「くぅ〜〜〜っ!」
アオリ「涙の懇願にカイジは……!?」

おわり
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