しずく「もう、かすみさん!テストの点が悪かったならちゃんと勉強しないと!」
しずく「私も数学は苦手だけど文系科目なら教えられるからみんなでがんばろ!」
かすみ「しず子ぉ〜〜」
ーーー
しずく「璃奈さんったら昨日夜更かししたでしょ?いくら隠しても友達の不調くらいわかるよ」
しずく「ちょっとだけすやぴしよ?……私も横になって……彼方さん直伝の抱き枕攻撃〜〜」
璃奈「すやぁ………」
ーーー
しずく「ねえ、生徒会長とアイドルの両立は大変じゃない?それにお家に帰ったらお稽古もしてるんでしょ?」
しずく「何かあったらすぐ私に相談して欲しいな、頼りないかもだけど栞子さんの力になりたいの!」
栞子「はい、ありがとうございます」
しずく「じゃあ明日は一緒に帰ろっ」
ーーー
ある日
しずく「璃奈さん!かすみさん!また栞子さんの衣装の丈を勝手に短くしたでしょ!めっ!」
かすみ「ち、ちがうって!今回はりな子が!」
璃奈「かすみちゃんが主犯、ほら見て、これが嘘をついているような顔に見える?」
かすみ「うわ、せっこ」
栞子「ま、まあ……そこまで怒らなくとも」
しずく「栞子さんは甘い!このパンツ丈を見てよ!ふとも……ううん、もうおしりだよこれは!」
栞子「たしかに言われてみれば……」
しずく「そうでしょ?ここまで短いと太ももとお尻の境目はないも同然なんだから」
璃奈「あ、それ愛さんの……」
しずく「璃奈さん!本当にもう!」
歩夢「菜々ちゃん」ボソ
菜々「そろそろですかね」コク
菜々「しずくさん、お2人も反省しているようですし、そのあたりでストップです」
しずく「そうですか?菜々さんがそういうなら……2人とも反省しなきゃだよ!」
りなかす「はーい」
しずく「約束なんだからね!」
歩夢「ふふっ」
しずく「歩夢さんどうしたんですか?」
歩夢「ううん、しずくちゃんがみんなのお姉さん見たいでなんだか可愛くって」
しずく「お、お姉さん……!」パァ
菜々「ええ、しっかり者のしずくさんらしいです」
しずく「しっかり者……お姉さん……///」
歩夢「うんうん、私たちといる時は妹みたいなのにやっぱり一年生の前だからかな?」
しずく「……ん?」
菜々「実際に誕生日は一番早いですし、お手本にならなければという意識があるのかもしれませんね」
しずく「あ、歩夢さん?今なんと」
歩夢「しずくちゃんが可愛いって……」
しずく「違います!……あ、いや可愛いのは違いませんけどそれじゃないです!」
かすみ「あー可愛いって自覚はあるんだ」
しずく「黙ってて!」
歩夢「もしかして妹って言ったこと?」
しずく「それです!なんで私が妹なんですか!」
菜々「え、でもA・ZU・NAではしずくさんが歳下ですし、年齢的にも妹では?」
しずく「それは確かにそうです!でもそれをいうなら歩夢さんもお誕生日はそう違わないはず!」
菜々「……歩夢さんが妹は無理があるのでは?どちらかと言えば姉属性でママ属性も……」
しずく「うぅ……じ、じゃあ!菜々さん……いや!せつ菜さんはどうなんですか?」
歩夢「菜々ちゃんは8月生まれだよ?」
しずく「むぅー!でも一緒に遊んでると子供っぽいところもありますもん!」
0012名無しで叶える物語(たまごやき)2023/02/08(水) 20:59:58.44ID:C1ldEn+e
部長理論やめろ
かすみ「…….そういうところでしょ」ボソ
しずく「かーすーみーさん!聞こえてる!そういうところってなに!」
かすみ「いや、そういうムキになるところが妹っていうか末っ子みたいな感じなんじゃない?あとさ……」
璃奈「かすみちゃん、それ以上はいけない、しずくちゃんも悪手だったってわかってるから後に引けなくなってる」
かすみ「あ、うん、しず子は妹じゃないよね」
0014名無しで叶える物語(たこやき)2023/02/08(水) 21:11:53.63ID:D4+IRbTe
う
ん
こ
ふ
ん
ば
ル
ビ
ィ
璃奈「そう、妹じゃない、だからもうおしまいにしよ?正直このしずくちゃんめんどくさい」
しずく「面倒じゃないもん!私は妹じゃないししっかり者のお姉さんだもん!」
歩夢「し、しずくちゃん、もうそのくらいでやめない?私たちはしずくちゃんがしっかりしてるって知ってるから……ね?」
菜々「そうですよ、姉だの妹だの私たちが無闇矢鱈にレッテルを貼るものではありませんでした」
しずく「歩夢さん……菜々さん……」
栞子「くすっ」
しずく「…………栞子さん、なに?」
栞子「あ、いえ、別になんでも」
しずく「言って」
栞子「ですから別にこれといって……」
しずく「言って!」プンスカ
栞子「……幼稚園の頃、ランジュとどちらが姉に相応しいか喧嘩したことがありまして……姉さんが歩夢さんたちのように嗜めてくれたなと……」
栞子「その……思い出して微笑ましい気持ちに…」
しずく「うううう〜!栞子さんまで私を子供扱いして!私は絶対に妹じゃないのに!」
かすみ「しお子さぁ……」
璃奈「馬鹿なの?」
栞子「だって!駄々をこねるしずくさんがあまりにも当時のランジュに似ていたんですもん!」
かすみ「あっ」
しずく「ねえ、当時って何歳?2人が離れ離れになったのは小学校の前だって聞いたけど?」
栞子「……4歳くらい……です……」
しずく「そっか、私4歳だと思われてたんだ」
栞子「違うんです!誤解なんです!」
しずく「良いよ、もう、みんなにはそう見えてるんでしょ?私は4歳だってさ」
かすみ「めんどくさ……」
しずく「……歩夢さん菜々さん、帰る前に少しだけ」
菜々「あ、バレました?」
かすみ「なんで帰ろうとしてるんですか!今回のダルいしず子はお2人が原因みたいなとこあるのに!」
歩夢「あはは……」
菜々「まあその……アレです!」
しずく「良いんですよ別に誤魔化さなくたって、皆さん私を妹扱いしたいんですよね?」
しずく「A・ZU・NAでお出かけでする時は最初に私の行きたいところを聞いてくれたり、メニューに悩んだりするともう片方を頼んでシェアしてくれたり」
しずく「そうそう、スイーツを頼んでも最初の一口は私にくれますもんね……お2人にとっては"妹"だから」
菜々「それは……しずくさんが可愛くて……」
歩夢「美味しいってニコニコ笑ってくれるから……嬉しくって……私もつい」
かすみ「めっちゃ可愛がられてんじゃん」
璃奈「それなのに今まで自覚なかったんだ」
栞子「自分に向けられる好意は気付きにくいですから」
しずく「ふふ、でもそれは歩夢さんと菜々さんにとってはってことだよね?」
かすみ「は?」
しずく「別の人から見れば全然そんなことなくって、むしろ姉というかママの可能性もあるし」
しずく「この間のライブのアナウンスではママみがあるって感想もらったりもしたもん」
歩夢「結局何が言いたいの?」
菜々(歩夢さんそろそろ面倒になってますね)
しずく「次、部室に入ってきた人に私が妹かどうか聞いてみましょう、それでハッキリさせます」
歩夢「なるほど、第三者の判断に委ねるんだ」
しずく「はい、私たちだけではどうしても認識の偏りが生まれてしまいますからね」
歩夢「うん、いいと思う」
菜々(帰りたいなぁ……)
栞子「でも、それで納得できますか?」
璃奈「栞子ちゃん、空気読んで」
栞子「でも、それでは解決とは……」
歩夢「栞子ちゃん、お菓子食べる?」
栞子「え、このタイミングで?」
歩夢「もしかして、いや?」キュルリン
栞子「い、いえ!食べます!」
菜々「…」グッ
歩夢「…」コツン
かすみ「…」ソワソワ
璃奈「あ、イベント走り忘れてた」
栞子「もぐもぐ」
しずく「そろそろかな」
ガラッ
6人(来た!!!!!!)
彼方「やっほ〜」
しずく「っ!彼方さん!私って妹ですか!それともしっかり者のお姉さんですか!?」ズイッ
彼方「ふぇ〜〜なになに〜〜?」
あゆせつりなかす「………………」ジッ
栞子「もぐもぐ」
彼方「あ〜理解」
しずく「どうですか!?私は!???」
彼方「そうだねえ〜しずくちゃんは可愛くてしっかりしてるから、彼方ちゃんも助かってるよ」ナデナデ
しずく「ですよね!」
彼方「間違いないよ〜いつもありがとうね」ナデナデ
しずく「ほら?皆さんの認識がおかしかっただけじゃないですか、むふふん♪」
彼方「そうそう、しずくちゃんが正解〜」ナデナデ
しずく「えへへ、そうですよね、うん」
かすみ「うっわぁ〜〜」
璃奈「彼方さんすごい」
歩夢「じゃあしずくちゃん、帰ってもいい?」
しずく「はい!私は妹でも子供でもないということがわかってもらえたなら!」
歩夢「そうだね、ごめんね〜」ナデナデ
しずく「ふふんっ」
かすみ「じゃあかすみんたちもこの辺りで〜」
璃奈「うん、帰ろっか」
菜々「栞子さんも食べ終わったら帰りましょう」
栞子「それにしても彼方さん……もぐ」
栞子「駄々っ子を手懐けるのはお手のものですね、さすが姉15年のベテランは違いますね」
菜々「あ」
しずく「は?」
0037名無しで叶える物語(たまごやき)2023/02/09(木) 00:09:34.13ID:htgyKNla
登場人物みんな可愛い
0039名無しで叶える物語(たこやき)2023/02/09(木) 02:04:44.06ID:LnoISE/X
めんどくさいしず子かわE
0045名無しで叶える物語(らっかせい)2023/02/09(木) 13:18:45.69ID:ID/kd23K
なんか一瞬部長通り過ぎなかった?w
0047名無しで叶える物語(もんじゃ)2023/02/10(金) 00:38:52.42ID:zIJrFFUU
めんどくさかわいい
さすかな