0001名無しで叶える物語(らっかせい)2020/10/02(金) 22:04:01.54ID:v3L4DDQ9
クラスメイトB「えっ!!!璃奈ちゃんが!?」
クラスメイトC「ほ…ほんとだ…笑ってる!!ちゃんと笑えてるよっ!璃奈ちゃん!!!」
クラスメイトD「おめでとう璃奈ちゃん!ついに…ついにクラスの中で笑顔を……」
先生「…………………っ…………」無言で号泣
璃奈「みんな…ありがとう…私いま、とっても嬉しい」フフッ
クラスメイトE「あぁ…なんて可憐な…」
クラスメイトF「まるで天使みたい…」
クラスメイトG「これから毎日この笑顔が隣で見れるなんて…」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
先輩I「りなりーが笑ったってっ!!!?!!!?」ガラララララッッッバーーーン!!!!!
クラスメイトA「あ、璃奈ちゃんの表情筋死んだよ」
愛&あなた「「はぁ…」」
愛「あれだけ大見得切って結局駄目って…哀れで笑い飛ばすことも出来ないよ…」
あなた(ぐぅ)
愛「……でも…ホントなんでなのかねー…?」
あなた「うーん…」
あなた「…璃奈ちゃんボードを作ったのって愛ちゃんなんだよね?」
愛「ん?んー…提案して二人で一緒に作ったけど…」
あなた「…そこじゃないかと思うんだよね」
愛「ボードが…?」
あなた「うん、愛さんと一緒に作ったボードのおかげで友達や周りと溶け込めるようになったわけじゃない?」
あなた「それを外して愛さんと一緒にいると、最初の根っこが揺らぐようで不安になっちゃうんじゃないかと思うんだよね」
あなた「わたしもそう。璃奈ちゃんには最初に『そのボードは武器になる』って強く言っちゃってね」
あなた「どんどん人気が出てるのは嬉しいけど…今はこの言葉が璃奈ちゃんにとって障害になっちゃうんじゃないかって不安なんだ…」
愛「きみは…そこまでりなりーのことを…」
あなた「うん…そこでなんだけど、わたしと愛ちゃんの前では出来るだけボードを外してみてもらうようにしてみたらどうかな?」
あなた「思い入れがある愛ちゃんには酷かもしれないけど…」
愛「酷なもんか!りなりーが前に進むためならあんなのいらないよ!!」
あなた「そう…!きっとすぐ笑顔が見れるはずだよ!!」
翌日
真姫「μ'sに入った経緯を話したときに〜」
花陽「や、やよい軒を追い出された話で〜////」
凛&花丸「タイトル画面の撮影で〜」
海未「…………ラブアローシュート(超小声)で…」
2日後
ことり「26着目の試着で〜」
絵里「希にチョコ(プラスチック)の話されて…」
希「絵里ちのチョコ(プラスチック)の話してw」
にこ「こないだチビ達の相手してもらってるとき〜」
穂乃果「え?いつも笑顔でしょ?」
愛「………」
3日後
栞子「いえ、みた記憶はありませんね」
役員A「え?前に預かって欲しいとはんぺんちゃん連れてきた時、会長と二人で破顔の限りを尽くしてたじゃないですか」
栞子「記憶はありませんね」
マイ「あーエマがつれてきた子、着物と笑顔が似合う美少女だったねー」
美里「愛ちゃんのことを笑顔で話してたわよ?」
遥「こないだの体育祭でおねえちゃんと笑ってましたよ?」
4日後
善子「ニジガクで鍋パーティーした時に〜」
ルビィ「お化け屋敷が終わった後に〜」
梨子「璃奈ちゃん自作のDTMとセッションして〜」
曜「躓いた時に助けたら」
ダイヤ「一日車掌の時の飾りつけに感嘆したとき〜」
5日後
果南「二年前の話した時に〜」
千歌「お姉ちゃんの話してたら〜」
鞠莉「…み………みみみみてないわね……」目逸らし
愛「……………」ジーーーーー
鞠莉「………」アセダラダラ
一週間後
あなた&愛「「はっあぁぁぁぁぁあ…」」ゲッソリ
愛「意識すればするほどアレだな…ぎこちなくなるや…」
あなた「ここ3日愛さんから避けてるくらいになってるよね」
愛「りなりーのライブ明日じゃん。気を散らさせちゃいけないでしょ」
あなた「うん……その時までに『笑顔を』って思ってたのに……わたしは……」グッタリ
愛「……!……そっ!そういやさ!しずくちゃん以外も二曲目出来てるらしいけどさ!愛さんの新曲はどう?」
あなた「あぁ…それ…」
愛「どうどう?アゲアゲな曲を完璧に歌い上げちゃうよ!!」
あなた「いや…うん………大体出来てるような……ほぼ完成なような…」
愛「それ…もしかしてあたしだけまだ……?」
あなた「いや……愛ちゃんなら大トリを任せても良い曲を…って思うと中々満足しなくて…ごめんね……」
愛「そ、そっか!ならそういってよ!!フフフしっかり最高のライブにするからね!だから元気出して!」
あなた(優しいギャルはちょろいなぁ)
あなた「…うん、そうだね。璃奈ちゃんがわたし達をどれだけ特別に思ってるのか…それが分かっただけでも十分だよね」
愛「そうそう!わざわざ無理に見なくたって、話してれば最高の気持ちだって伝わるもんね!!」
あなた「だよね!わたしと愛ちゃんと璃奈ちゃんには、もう絶対切れない絆があるもんね!」
スマホ『ワークワクカナエルストーリードーナルカハボクラシダー』
0060名無しで叶える物語(らっかせい)2020/10/02(金) 23:19:47.08ID:v3L4DDQ9
あなた「あっ…」ピッ
あなた「もしもし?…うん…あ、もう第7講堂付いた?」スチャッ
愛「?」
あなた「うん分かった、今から行くねそれじゃ」スチャチャッ
愛「………?どうしたの?」
あなた「いやちょっと待たせてる人が居て…行かなきゃ…」
愛「いや電話の用件じゃなくて…その鼻眼鏡と顔に4つ刺さったふきもどしは何…?」
あなた「…………………」プピー
愛「いや…プピーじゃなくて」
あなた「…………あっ!校庭に道に迷って今にも泣きそうな少女が!!」プピー
愛「えっどこどこ!?」
あなた「馬鹿め!!」ダッ
愛「なっちょっ……どこ行く気だ!!」
あなた「こうなったら実力行使だ!赤ちゃん並みの笑いの本気、みせてあげるよ!!!」スピーダッ
愛「あっ…あの良い流れで抜け駆けする気……!?」
あなた「捕まえられるもんなら捕まえてみてよ!!!!」プピピピピピピピ
愛「上等だ待てゴラァ!!!!」ハーモニーダッシュ
あなた「げぇはっえぇぇ!!この器用富豪が!!!」プピー
愛「あたし一人になってたまるかっ!!!」ハーモニーダッシュ
あなた「くっっっ…」( ゚д゚)ハッ!
あなた「ルビィちゃん!どうしたの?こんなところで一人で!?」プピー
愛「えっ?」ハーモニーストップ
あなた「何度でもいうぞ馬鹿め!!!」プピーダッ
愛「しまっ……!!」
第7講堂のドア「バタン」カチャッ
愛「くっ…おい!開けろ!!!」ガチャガチャ
璃奈\ドウシタノ?ナニカアッタ?/
あなた\エー…モノマネシマス/
あなた\ハイッワタシスクフェスチャン!オマエモテンブサセテヤロウカ!!!!/
愛「ふきもどし使えや!!!」
0063名無しで叶える物語(らっかせい)2020/10/02(金) 23:22:48.74ID:v3L4DDQ9
同時刻しずくエマ彼方「「「!?」」」ビクゥッ!?
璃奈\…………ブッフフッアハハハハハハハハハハハ!!!!!/
愛「アバーーーーーーーーーッ!!?」
あなた\ッシャアァア!!!!リナチャンカワイイヤッター!!!/ピョーン
あなた\ジャアリハーサルハジメヨッカ!イショウキガエテ!ステージアガッテアガッテ!/
璃奈\ハーイwwww/
愛「うわああああああああああぁあぁあ!!!!」ガンガンガンガン
璃奈「お待たせ」
璃奈「ボードがないと、なんだか、落ち着かないし、怖いね。…でもこれが私。みんなに知って欲しい私だから」
あなた「うん」
璃奈「今の私が出来る、一番素敵なステージに、パフォーマンスにしてみせる、楽しませるよ」
あなた「璃奈ちゃんになら出来るよ。だって今、すごくワクワクしてるでしょう?」
璃奈「え?分かるの?」
あなた「うん!歌うのが、踊るのが、楽しみ!ってまっすぐ心に伝わってきてるよ」
あなた「その証拠に私の顔、璃奈ちゃんと一緒でしょ?」
璃奈「楽しそう…あぁそっか、そういうことなんだ」
あなた「もし当日不安になったら、ファンのみんなの顔を見ればいいよ。そうすれば、璃奈ちゃんの気持ちが伝わってるかどうかがわかるから」
璃奈「そうだね。うん、そうする。でもその前に、私のステージ、見て」
あなた「うん!」
璃奈「今だけは、あなたのために歌うよ」
愛\アァァンマリダァァァアァアアァア!!!!!/ハーモニーダッシュ
璃奈「……今何か悲鳴が?」
あなた「………」ニチャァアアア
璃奈「あのね、このライブの後なんだけど…」
あなた「うん!任せて!!」
0068名無しで叶える物語(えびふりゃー)2020/10/02(金) 23:29:11.12ID:hl2zSH7n
ハーモニーダッシュは草
私と話すとみんなが謝る
クラスのみんなも先生もパパもママも困ったような顔をして「ごめんね」っていう
それがとても嫌だった
嫌で嫌で仕方なかった
だからいつも目立たないようにした
人と話さないようになった
お陰で嫌な気持ちになることは無くなった
このまま静かに毎日が過ぎると思ってた
でもあの人が話しかけて来た
いつものように校庭の隅
校舎にもたれてじっとしてた私に窓辺からいきなり話しかけて来た
「ごっごめんなさい」
私は思わず謝った
当たり前に声をかけてきたものだから
私はどこかで会ったのに忘れてしまった人なんだと勘違いした
「止めてよなんで謝るのさ!はじめまして!!あたしは宮下愛!」
その人はそう言って笑った
最初は嘲われてるんだと思った
そういう人もいる
そういう人の方が楽
そういう人相手だと余り嫌な気持ちにはならないから
でも違った
愛さんはいつも笑ってた
眉ひとつ動かせない目元を見ても
ピクリとも上がらない唇を見ても
「りなりーは可愛いね!アイドルになれるよ!!」
そういって笑ってくれた
私は何て言って良いのか分からなくてまた謝った
そしたら怒られた
「もう!りなりーはいつも謝る!愛さんに謝るの✕ね!○じゃなくて✕!まるだけに!!」
面白かったのに笑えなくてまた謝りそうになったらチョップされた
それから私は本当にアイドルになった
少しずつ笑えるようになった
素顔のままみんなと笑えるようになった
謝ることが無くなったら謝られることも無くなってきた
嫌なことなんてもう、1つしか…
愛「おはよーりなりー!ファンライブ凄かったみたいだね!友達から『天王寺さんのサインもらって!』って言われちゃったよ!!」
璃奈「うん、サインの練習もばっちり」璃奈ちゃんボード『サイン』
愛「便利だなそれ……でどうしたの今日は。朝練なんて暫く無しでいいじゃん?」
璃奈「あのね…私…ドキピポエモーション歌うの、もう最後にする…」
愛「えっ!?なんで!!めっちゃ良い曲じゃん!!可愛いし!!主に可愛いし!!!」
璃奈「でも…歌詞と私が、合わなくなったから…もう私は…」
愛「あ……そっか……そうかそうかそれなら仕方ないな…!」ヘヘヘ
璃奈「だから最後の一回は、愛さんにみて欲しい」
愛「えっ!いやいやみんなにはまだ伝えて無いんでしょ!それなら最後はみんなの前でやらなきゃ!!」
璃奈「いいの!部長とも話し合って決めたこと!!」
愛「えっ…部長と…?」
━━━愛さんには最後がお似合いだよ!!
愛「あいつ………」
璃奈「だから見ててね。素顔の私の、晴れ舞台!!」
愛「うん!!!」
昨日よりも大きな声で
昨日よりも大きな動きで
昨日よりも楽しく出来た
ただ、ただどうしても、どうしても笑顔だけが
愛「やー愛さんの目に狂いは無かったね!!こんな最高の美少女見たこと無かったよ!!」パチパチパチパチ
璃奈「………」
愛「………」ニコニコ
璃奈「わっ私は」
愛「……りなりーがどう思おうと、あたしには最高最強の笑顔が見えてたよ。誰よりも明るい笑顔だった」ニコニコ
璃奈「もう…もう一曲…ある…」
愛「ん?テレテレパシーも歌ってくれるの!おぉー愛さん幸せすぎて困っちゃうな!!」
璃奈「違う。これは愛さんの新曲」
愛「え?でもあたしの二曲目はまだだって…」
璃奈「ほんとは、ほんとに出来てた。部長と私の二人で作った歌…ただ…これは私から直接こうして渡したいって…」
璃奈「そしたら『今は璃奈ちゃんのライブに集中して、それが終わったらね』って言われて…」
愛「そう…だったんだ…」
璃奈「…私のわがままのせいでごめ……っ」ブンブン
璃奈「…だから聴いてね。今までの気持ち、全部込めるから」ニコッ
愛「あ━━━━━━━━━」
0077名無しで叶える物語(らっかせい)2020/10/02(金) 23:36:49.42ID:v3L4DDQ9
キーンコーン
クラスメイトA「あっ璃奈ちゃん今日も笑ってるよ!」
クラスメイトB「何か良いことあったの?」
璃奈「うん!!あのね…」
「「「あははははは」」」
終わり
チカも狂喜乱舞…!!
咆哮…歓喜…感涙…嗚咽…感動…
そして感謝っ…
圧倒的感謝…!!
0081名無しで叶える物語(光)2020/10/02(金) 23:50:29.69ID:INNvfJp2
0082名無しで叶える物語(もんじゃ)2020/10/02(金) 23:50:47.92ID:xlqF3XYE
アニメ直前になんてもの見せやがるんだよ
最高だぜあんた
めっちゃ面白かったし感動したわ
0083名無しで叶える物語(たこやき)2020/10/02(金) 23:57:41.87ID:1wR8JTHr
スレタイからわからん名作
乙です 今年一好きなSSになった
小ネタもラストも最高でした
0093名無しで叶える物語(もんじゃ)2020/10/03(土) 02:39:04.23ID:ehNZ8Bix
天才
>>35
ゴーストバスターズは何故か買値より売り値が高いアイテムがショップにあるから無限に金を増やせたんだが、肝心のゲーム部分のルールが分からずに車を走らせるだけのゲームとして終わってしまった アクタージュのところでふふってなる
愛さん報われて良かった
0098名無しで叶える物語(茸)2020/10/03(土) 09:19:31.09ID:FlbBrHp1
0099名無しで叶える物語(はんぺん)2020/10/03(土) 10:12:29.29ID:8lhaiR3k
0100名無しで叶える物語(もんじゃ)2020/10/03(土) 20:48:11.72ID:oB1C7YZt
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从[>ᴗ<]从 璃奈ちゃんボード『感動した』