0001名無しで叶える物語(もこりん)2018/06/24(日) 21:06:24.93ID:VqU6Tzk7
どこで間違えたんだろう
なにを間違えたんだろう
どうして何回も鞠莉が死ぬんだろう
私は一体何をしているんだろう
「誰か...助けて」
0065名無しで叶える物語(もこりん)2018/06/25(月) 01:32:51.95ID:5DY7buR4
「かーなーんっ!」
「うわっ!...鞠莉か。ビックリした...心臓に悪い〜」
「ソーリー!」
いよいよ明日だ。朝起きて、走っているときもその事ばかり頭の中をぐるぐる回っていた
上手く行くのだろうか...自信がない
普通のことだけれど、人を殺した経験なんてないし、経験ある人も知り合いにいないから、何もわからない。
「また考え事してる?」
「夕飯何がいいかなと思って」
「なるほど〜」
「あ!早くいかないと遅刻っ!!」
「オーマイガー!!!デンジャラス!」
0066名無しで叶える物語(もこりん)2018/06/25(月) 01:42:11.51ID:5DY7buR4
「えー今日は...黒澤さんは欠席ですね...」
「ダイヤ今日休みなんだね〜」
「そりゃそうでしょ昨日倒れたのに」
「あっそっか」
「...鞠莉なんの本読んでるの?珍しいね、鞠莉が本読むなんて」
「あー...ダイヤに借されたのよねー...スクールアイドルの本なんだけど」
「あー、私も一回読んだそれ」
「ベリーキュートだとは想うけど、マリーはそういうのなぁー」
「逆に私の方が似合わないよ」
「えぇー?そうかな???」
「絶対そうだよ...てか今日も体育ない?」
「ある...」
0067名無しで叶える物語(もこりん)2018/06/25(月) 01:47:00.22ID:5DY7buR4
体育
走るのは好きだ
運動が好きって言うのもあるけど、走っているときは一人になれて
考え事が捗るから
実際今の私に必要なのは考える時間だと思う
人一人沈めて、それで私は平然と陸へ上がって
完治したダイヤと笑って過ごせるんだろうか
私も一緒に沈んでしまおうか
それは駄目だ
ダイヤに死ぬなと言ったのに
ダイヤに面倒事を押し付けるようにして死ねない
私は罪を背負ってちゃんと生きなきゃいけないんだ
0068名無しで叶える物語(もこりん)2018/06/25(月) 01:56:36.46ID:5DY7buR4
また寝ます
できたら5時過ぎ一回浮上しますが
学校終わって夜浮上できるのは8時くらいになりそうです
0069名無しで叶える物語(もこりん)2018/06/25(月) 06:10:16.76ID:5DY7buR4
あっという間に放課後になって
タイムリミットが刻一刻と近づいているのをひしひしと感じていた
淡島の方へ向かう船に乗り込んで、海を見ていた
今はどうやってもネガティブな事しか考えられないのが癪だった
そうするといつも鞠莉が話しかけてくれるのだけれど、今日は忙しいと学校に残っているらしい
彼女に何か忙しくなるような要素があるかはおいといて、だ。
プルルルルルルルルル。
電話だ。
「はいもしもし」
「果南さん?私です。黒澤ダイヤです。」
「ダイヤ...どうしたの?」
「なんだか...果南さんの声を聞いていないと落ち着かなくて...すみませんね。」
「別に...いいよ。私も今ダイヤの声が聞きたかった」
「それはありがたいですね...少し、お話してもよろしいですか?」
0070名無しで叶える物語(もこりん)2018/06/25(月) 06:17:04.78ID:5DY7buR4
「別に...いいけど」
「小宮さん」
「!?」
「小宮さんを、知っているんですね」
「...うん」
「ということは、私の為に人を殺す事を考えていますね」
「うん」
「それならば...私は大切な友達に全てを押し付けるなんて真似はしたくないのです」
「どういうこと...?」
「私も、殺します」
衝撃的な発言だった
私の気持ちが揺らがないことを見抜いての言葉なのだろうけど、
ダイヤも犯罪に手を染めるだなんて____
「駄目と言われてもやりますわ。」
「ダイヤがそうなったら、誰だってその思いを変えられないんだから...駄目だね、わかったよ。」
「私、明日は学校に行きますわ」
「無理しないでね?」
「...こんなときに安静になんてしていられませんよ」
「言うと思った。電話切るね。バイバイ」
「...また明日。」
0071名無しで叶える物語(もこりん)2018/06/25(月) 06:26:33.75ID:5DY7buR4
たった今思い出しました
私は...
鞠莉さんが死を繰り返す世界にいたのです
でもそれは終わって
果南さんの、私が死ぬ世界と繋がって
鞠莉さんの、果南さんが死ぬ世界と繋がったのでした
...それをなぜ皆さんは忘れているのでしょう?
7月1日に、「諏訪」さんと「鈴木」さんという方が教えてくれましたのに
この世界は3つのパラレルワールドの様なものが合わさった世界で
私たち3人は不思議な力を持ってこの世界に来たのです
しかし、...私の記憶は6月30日より前に戻れない
ふんわりとした事なら思い出せるのです。学校に通っていた...とか
何が起きているのでしょう...
鞠莉さんに電話してみましょう
「もしもし、鞠莉さんですか?」
「シャイニー!...どうしたの?」
「鞠莉さんは、果南さんが何回も死ぬ、6月30日を体験したことはありますか?」
「ある!...あるよ、でもどうしてダイヤがそれを?」
「実は、私は鞠莉さんが何度も死ぬその日を過ごしたのです」
「と、言うことは果南は!」
「果南さんは、私が何度も____」
「どういうこと?なんのために私達は、そんな目に...」
0073名無しで叶える物語(もこりん)2018/06/25(月) 07:44:52.36ID:5DY7buR4
>>1の鞠莉はほんとはダイヤって書こうとしたんですけど間違えたので方向変えて書いてみました
なので結構ごちゃごちゃしてますすみません それですぐ軌道修正できるのは感心する
多少ごちゃごちゃしようがついていくから頑張ってくれ
0077名無しで叶える物語(もこりん)2018/06/25(月) 20:30:10.32ID:5DY7buR4
「私たちが、こんな目にあった訳...それは...」
「それは...?」
ダイヤが言葉を詰まらせた。
「なんなのでしょうね、私には...まだわかりませんわ...」
「そうよね。ダイヤが全てを知ってるわけないわよね」
「ですが、少し思うのです。私たちは記憶を消されているんじゃないでしょうか。
消されていないとしたら、消えてしまったのではないでしょうか?」
「それはあるかもしれないデース」
「首謀者は、誰なのでしょうね、誰がなんのために...」
0079名無しで叶える物語(もこりん)2018/06/25(月) 20:39:31.81ID:5DY7buR4
「私達、なんかしたっけ...?」
「身に覚えはありませんが...」
「してないのにこんな目合うんだったら...私達って...」
「鞠莉さん、今はやめましょう...」
「OK...」
「電話、切りますよ?」
「チャオ〜」
私がすべきことはなんでしょうか
私ができることはなんでしょうか
私は...なんのために...
元は私のせいなんでしょうか
...何も思い出せませんわ...
0080名無しで叶える物語(もこりん)2018/06/25(月) 20:46:52.85ID:5DY7buR4
いよいよ今日だ...
今日の夜だ。
今日はダイヤも学校に来るし
楽しみと言うとなんだか違うような気もするけれど
楽しみというのが一番近い気がする
「おはようございます、果南さん」
後ろから声をかけられ一瞬身構えたが、あの声の持ち主が黒澤ダイヤ以外な訳がなかった。
「ダイヤ...おはよう」
「緊張されていますか?」
「まぁ、ね」
「そうですわよね。誰だってそんな経験しませんし」
「今私がどうしてこうなってるのかわかんなくなるよね」
「一体誰のせいでしょうね。でも世界を3つ合わせるなんて強大な力の持ち主...」
「そもそも魔力とかそういうのあるのかねぇ」
0081名無しで叶える物語(もこりん)2018/06/25(月) 21:08:57.82ID:5DY7buR4
「こんな状態になっている時点でどうでもよくなってきますわね」
「ううっ...確かにそうかも」
「まぁ、この話はここで終わりです。学生は勉学に励まねばなりませんよ!」
「うわぁ、でたよそのいつものダイヤ」
「私がこうでないと調子狂いますでしょ?」
「そうだね、激しく同意するよ」
「ダイヤーーーーー!!!」
後ろからものすごい足音(?)と彼女の声が聞こえてくる。
「おっ、おはようございますわ...お元気ですね」
「そりゃダイヤに会えたんだよー?元気にならない訳がないっ!でしょ?」
「...よくわかりませんが、元気に超したことはありませんね」
0082名無しで叶える物語(もこりん)2018/06/25(月) 21:20:23.99ID:5DY7buR4
放課後
四時を越えたところだ。
ダイヤと私は机を挟んで向かい合っていた
「ダイヤ...」
「果南さん...」
「私は、土の中に埋めた方がいいと思います」
「土の中って苦しくない?」
「それは水の中も同じなのでは...」
「あっ、そうか。そしたらなんでもいいわ。埋めよう」
「アバウトですわね...」
「まぁいいよ。いいんだ。誰か知らない人なんだからきっと。」
「...そうですか?」
0083名無しで叶える物語(もこりん)2018/06/25(月) 21:30:34.33ID:5DY7buR4
「それじゃ、行くからね」
「えぇ...」
人通りの少ない道を一人で歩く中年女性に目をつけた。
後ろから歩みより、背中を思い切り蹴飛ばした。
相手がバランスを崩したところで、果物ナイフを喉元に突きつけた
「...ご免なさいっ。」
ブルーシートで包んだその人を、ダイヤと二人で運び、ダイヤが掘った穴に放り投げた。
土を上から被せ、周りとの境目をなくし、靴痕を誤魔化して、その場を去った。
私達は今日、大きな罪を犯した。
0084名無しで叶える物語(もこりん)2018/06/25(月) 21:33:58.07ID:5DY7buR4
またあがれたら夜中上がります。
読んでくれてる方、保守してくれいる方ありがとうございます!!
0085名無しで叶える物語(もこりん)2018/06/26(火) 00:24:21.15ID:6ZDtG+g6
...やってしまった
ついにやってしまった。
手に残った肉を切る感覚は、これからも残り続けるだろうし
あの人の顔もしばらく忘れられる気がしない
ただひとつだけ何があっても変わらない
私が人を殺したと言う事実だけが
私を締め付けるんだ
「ダイヤ...」
夜中息苦しくて目が覚めた。そういえばダイヤの病気はどうなったんだろう。
治ったんだろうか。...それともまだ?
早く知りたい、会いたい。
早く知ることが罪を軽くしてくれるのでは...だなんて逃げてしまっている自分がいた
0086名無しで叶える物語(もこりん)2018/06/26(火) 02:55:00.93ID:6ZDtG+g6
「えーと、昨日の夜遅く、散歩中だった中年女性が行方不明になったそうです。気を付けて帰ってください。」
案外早く、翌日のHRで言われてしまった
自分達がやったと、それすらもばれてしまいそうで...
不安に押し潰されそうだ
けれど大丈夫
きっとばれない...
ばれるはずがないのだ。
*
「よーしっ、今日はこれで店じまい!」
ダイビングショップのシャッターをおろしたとき、後ろから
「すみません、少しお話うかがってもよろしいですか?」
一瞬息ができなくなった。
しかしここで怪しい態度をとってしまうと...
「はい。なんですか?」
0087名無しで叶える物語(もこりん)2018/06/26(火) 07:45:42.67ID:6ZDtG+g6
また今日も昨日くらいの時間になるとおもいます
0091名無しで叶える物語(もこりん)2018/06/26(火) 19:16:06.40ID:6ZDtG+g6
ありがとうございます!
勉強やら風呂やら終えたら3つか4つ書きます(予定)
義務教育終了すれば学校にスマホ持っていけるんですけどねー...
0092名無しで叶える物語(もこりん)2018/06/26(火) 19:24:35.72ID:6ZDtG+g6
「昨日の夜、あなたはどこにましたか?」
「何処、って...家ですけど?」
「証人は?」
「いません...両親は出掛けていましたし...それがどうかしましたか?」
「いいえ、近隣住民の方にお話をお聞きしていただけです。ご協力ありがとうございました。」
「早く見つかるといいですね」
早く見つかってもらっては困る。
警察がここら辺をうろついているのも困る。
...どうしよう。あの果物ナイフは...
現場付近に証拠は残ってなかったっけ?
どうしようもない恐怖に襲われている
0094名無しで叶える物語(もこりん)2018/06/26(火) 20:49:41.65ID:6ZDtG+g6
0095名無しで叶える物語(もこりん)2018/06/26(火) 21:00:34.25ID:6ZDtG+g6
「ダイヤ...?」
「...果南さんですか?」
「うん、私。ごめんね夜遅く」
「いいえ、大丈夫です。それより、さきほど警察の方が来ていましたが...」
「あぁ、こっちにも来てたよ。多分大丈夫だよ、適当に答えといた」
「それはよかったですわ...完全犯罪ではありませんから、いつバレてもおかしくありませんものね...変な行動は避けましょう」
「そうだね...凶器はどこに隠せばいいかな?」
「洗ったら血は落ちますか?」
「うん、落ちるよ...多分」
「でしたら洗って海にでも投げたらいいのではないですか?」
「うーん...そうだね、そうするかな...」
0096名無しで叶える物語(もこりん)2018/06/26(火) 21:20:41.14ID:6ZDtG+g6
洋服ダンスの一番下の段の奥の方で
タオルに包んで置いてある果物ナイフを、コンビニのレジ袋に入れて、
鞄の中に入れた。
明日の朝、すぐにこれをもって走りに行こう。
そして海に投げ捨てよう。それで全て終わる。
こんな忌々しい記憶を捨てて
また明日から新しい記憶で生きていくんだ
それでいい。
布団に入って寝ようとした時、枕元で声がした。
小宮さんだ。
「こんばんは。」
「こんばんは果南ちゃん。頑張ったねぇ、よしよし。私が実体化出来るくらいの力があればよしよし、出来るんだけど...」
「それより、小宮さんって何者ですか?」
「あぁ、私はね、果南ちゃんたちとは違う次元でいきる人間。パラレルワールドじゃないよ。私達の次元にも果南ちゃんたちはいるんだけど...説明難しいなぁ」
「難しいってことは伝わってきました...」
「そう?ならいいか。そうだ果南ちゃん。どうしてこんなことになったか知りたくない?」
「知りたいです...!」
「じゃあ、話そうか。」
0097名無しで叶える物語(もこりん)2018/06/26(火) 21:31:17.43ID:6ZDtG+g6
「違う次元から、そっちの世界に干渉できる人物がいたんだ。その人は好き放題さ。
でもそっちの次元の人はやり返せないよね。
そう、一方的に干渉して、こっちの次元をめちゃくちゃにしていたの。
怪奇現象とか言われるやつは、まぁだいたいそいつのせいね。
そいつは、愛を知らずに育ったんだ。だから、愛に溢れてるやつが憎かった。三人が標的になったんだ。
パラレルワールドがいくつかあったんだけど、その中の三つ、1つの世界に1人ずつ、死に役を作った。
死に役が死ななくなる方法は1つだけ、助け役が代わりに死ぬことだった。
でもそんなのはまずいよね。だから私達が止めに入った。名前は、小宮、諏訪、鈴木。
まずいと思ったそいつは、証拠隠滅をはかるため、三人の記憶を都合のいいように消して、3つの世界を繋げたの。
そして今こうなっているの。」
「その人の名前は...?」
「二人いるって噂があるけど、どうかはわからない...まぁ教えとくね。酒井と、花田。」
「酒井と、花田...」
0099名無しで叶える物語(もこりん)2018/06/26(火) 21:40:24.75ID:6ZDtG+g6
朝だ。
...今日で全部終わらせよう。
家を飛び出すと、真っ先に海へ向かった。
いつも通る道をショートカットする。
「...さよなら。」
ぼちゃん、と音をたててビニール袋は沖へ流れていく。
これでよかったんだ。
また1から始めよう。
*
「ダイヤ、スクールアイドルやってみない?」
「スクール...アイドル...やりたいですわ。」
「鞠莉にもきいてみよっか。」
*
「卒業、おめでとう!」
「よかったよね。優勝もできたし。」
「色々あったけどね〜...」
「鞠莉が私の投げたノート拾いに、海に飛び込んだりとか、ね。」
「オーウ!懐かしいデース!!」
「...あら、何でしょう。パトカーの音が聞こえますわ。」
「ハァッ...ハァッ...ダイヤさん!!!」
「あら、千歌さん、どうなさいました?」
「林の中で白骨化した遺体が見つかったみたいです!」
〜END〜
0100名無しで叶える物語(もこりん)2018/06/26(火) 21:42:53.31ID:6ZDtG+g6
こんなグダグダしたのに付き合ってくれた皆さん、保守してくれた皆さん、ありがとうございました!!
あのあと三年生組はどうなったんでしょうか...(白目)
首謀者の名前は思い付かなかったので、憎い奴の名前にしてみました!
自作は気が向いたら書きます
次はダイかなorようかなにしたいと思っています
0102名無しで叶える物語(もこりん)2018/06/27(水) 07:34:18.76ID:rdAkcyIJ
えっダイかな...
まぁ果南ちゃんは攻めでも受けでもかわいいですけど...
希少CPのかなよしとかどうでしょう
果南「この道を行けばどうなるものか、危ぶむなかれ、危ぶめば道無し。進めば一歩一歩が道となる。迷わず行けよ、行けば分かるさ。1、2、3、ダァーッ!」
>>102
BLと違って百合は基本名前の前後と受け攻めは関係ないよ
タグとかは主流な方に統一されてる
りこよし、ちかよう、まりかなとか聞かないでしょ? 0105名無しで叶える物語(もこりん)2018/06/27(水) 18:19:50.33ID:rdAkcyIJ
>>104
あぁーっほんとだ...
そうなんですね!はじめて知りました! 0106名無しで叶える物語(もこりん)2018/06/27(水) 18:42:14.21ID:rdAkcyIJ
0108名無しで叶える物語(もこりん)2018/06/27(水) 19:19:50.90ID:rdAkcyIJ
0109名無しで叶える物語(カナダ)2018/06/27(水) 23:35:27.23ID:ANsmde9f
悪役の名前違ってればまあ面白かった