ルビィ『初めて会った時から……』
ルビィ『ずっと…ずっと…好きでしたっ!』
ルビィ『ルビィと!付き合ってください!!』
それが1ヶ月前、
放課後の教室で、ルビィちゃんにされた告白だった。
うぅ……
今、思い出しても恥ずかしい……
だって、今まで告白なんてされたことないんだもん。
面と向かって『好き』だなんて、初めて言われたから……
梨子『っ…////』
すっごく嬉しくって……
すっごく恥ずかしかったの……
ルビィ「うゆぅ////」モジモジ
恥ずかしそうにモジモジしてるの……
うぅっ……
そんな姿見せられたら……
こっちまで恥ずかしくなっちゃうよぉ……
梨子「……////」モジモジ
ルビィ「……/////」モジモジ
果南「なにしてんの二人とも」
貴重なりこルビ……
なんか雲行きが怪しくなってきたな
ルビィ「か、果南ちゃん……!」
果南「ん?」
ルビィ「梨子ちゃんに大好きだよって伝えてください……」ゴニョゴニョ……
果南「はぁ?」
梨子「果南ちゃん……」
果南「なに?」
梨子「ルビィちゃんに私もって伝えてください……」ゴニョゴニョ
果南「いや、聞こえてんじゃん」
ルビィ「果南ちゃん!」
果南「なに……」
ルビィ「今から、果南ちゃんの手に……ルビィの指で文字を書くんで……それと同じ事を梨子ちゃんにもしてください……」
果南「そんなの直接やんなよ」
梨子「果南ちゃん!私も背中に文字を書くから、それをルビィちゃんに……」
果南「やんないよ」
梨子「……」スー……
ルビィ「……」スラァ……
果南「ちょっ!やんないって言ったでしょ!」
スラスラァ……
果南「くすぐったい!くすぐったいって!」
スー……スラスラァ
果南「あははは!ほ、本当にくすぐったいからっ!」
果南「あはははははははは!」
〜〜〜
果南「ぜーっ…ぜーっ…」
梨子「……以上です」
ルビィ「うゆ」
果南「はぁ…はぁ…」
梨子「伝えてください……」
ルビィ「うゆ」
果南「いや、同時にやるからわかんなかったし……」
梨子「そんな、ルビィちゃん……////私の事…ずっとずっと大好きだよ…だなんて……////」
ルビィ「梨子ちゃん……世界で一番愛してるんだ……ルビィの事///」
果南「なんでわかってるの?」
ルビィ「……梨子ちゃん/////」ギュッ
梨子「……ルビィちゃん/////」ギュッ
果南「私を挟んで抱き合わないでよ……」
梨子「ルビィちゃん…///」
ルビィ「梨子ちゃん…///」
果南「はぁ……なんで私がこんなこと……」
梨子「うふふ/////」
ルビィ「えへへ/////」
果南「本当は千歌の役目なのにさ……」
果南「まったく、千歌の奴……」
〜〜〜〜〜
〜黒澤邸〜
千歌「おいしい〜」モグモグ
ダイヤ「それは良かったです」
千歌「千歌ね?ダイヤさんの手料理だーいすき!」
ダイヤ「ふふ、私も千歌さんに食べてもらえて嬉しいですわ」クスッ
千歌「〜♪」モグモグ
ダイヤ「ところで千歌さん」
千歌「ん〜?なぁに?」モグモグ
ダイヤ「今日はルビィ達のデートに付き添うじゃなかったんですか?」
千歌「あー、そうだったんだけどね」
ダイヤ「?」
千歌「いやになってやめちゃった」
ダイヤ「えぇ?」
千歌「もう付き合ってられないよ、あんなの……」モグモグ
ダイヤ「でも……それだとルビィ達が……」
千歌「あぁ、大丈夫だよ?」
ダイヤ「?」
千歌「果南ちゃんに千歌の代わり、押し付けちゃったから♪」テヘッ
ダイヤ「果南さんに?」
千歌「うん、だから大丈夫!」
ダイヤ「……そうでしょうか?」
千歌「へーきへーき、果南ちゃんって、なんだかんだ面倒見いいから、最後まで付き合ってくれるよ」
ダイヤ「だと、いいのですが……」
〜〜〜〜〜
果南「あー、もう付き合ってられない」
梨子「えっ?」
果南ちゃん?急に何を言い出すの?
果南「私、帰るね」
ルビィ「うゆっ!?」
梨子「なっ!?」
そ、そんなの……!
梨子「困ります!!」
果南「困るっていわれてもね」
ルビィ「果南ちゃんがいなかったら……」
梨子「私達、どうやってデートしたらいいんですか!」
果南「普通にデートすればいいと思うけど」
梨子「普通って……」
二人っきりで手を繋いだり、お話ししたり、おでかけしたり?
そんなの無理だよ……
恥ずかし過ぎるもん……
果南「あぁ、そうだ……」ピラッ
梨子「…?」
果南ちゃんがチケットみたいな物を差し出してくる。
果南「鞠莉から二人へのプレゼントだって」
梨子「これは……?」
果南「ホテルの無料宿泊券」
梨子「っっっ!!!」
ホ、ホテル!?
それって……つまり……
ルビィちゃんとお泊まりしろってこと?
果南「まぁ、冗談半分ぽかったし、使っても使わなくてもいいと思うけど」
梨子「こ、こ、ここここんなものっ///つつ、つかえません//」
果南「好きにしなってば」
梨子「まだ早いですよっ////ルビィちゃんとお泊まりなんて……///」
ルビィ「お、お泊まりっ!?////」プシュー
果南「はいはい、じゃあ、私はもう行くから、しっかりやんなよ」
梨子「あっ……待って……!」
果南ちゃんが逃げるように立ち去っていく……
果南「ばいばーい」テッテッテッ
そんな、待って……!行かないで……!
果南ちゃんがいなかったら……
ルビィ「り、梨子ちゃん///////」モジモジ
梨子「ル、ルビィちゃん/////」モジモジ
私達、どうすればいいの?
〜小原ホテル〜
鞠莉「うぅーん……」ムクッ
今日は休日。
目覚ましもかけないで、マリーはゆっくりと自分のホテルで目覚めるの。
鞠莉「ふわぁ……」
ちょっと寝過ぎちゃった?
鞠莉「……あら」ゴシゴシ
窓の外を見てびっくり。
外を見ると、夕日が私の街を赤く染めていたんだもん。
そんな時間までゴロゴロしちゃってたのね。
鞠莉「……ふぅ」
でも、後悔はないのよ?
だって、休日じゃないとこんなこと出来ないじゃない♪
鞠莉「〜♪」
それにマリーの休日はこれから始まるんだから。
楽しい楽しい休日がね〜♪
鞠莉「うふふふ」
さーて、今日は何して遊ぼっかな〜♪
どんな楽しい事しようかしら〜♪
コンコンコンコンコンコンコンコンコン!
鞠莉「?」
唐突に、しつこいノック音が聴こえる……
なに?ベッドメイクの時間?
いや、私の部屋は除外されてるはずだから、それはないわね。
だいたいうちのホテル、
こんな時間にベッドメイクなんかしないし。
となると……
鞠莉「誰よいったい」
コンコンコンコンコンコンコンコンコン!
鞠莉「うるさいわね!」
コンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコン!
鞠莉「シャラップ!!今、開けるから静かにしなさいよ!」
ガチャ…
扉を開けるとそこには……
梨子「鞠莉さん!」
ルビィ「鞠莉ちゃん!」
鞠莉「梨子、ルビィ……?」
梨子「あぁ、よかったぁ」
梨子はそう言うと、断りもなく部屋に上がり込んできて、私の背後へと隠れる。
鞠莉「なに?なに?なに?」
ルビィ「あっ……」オロオロ…
するとルビィは、隠れ場所を奪われたみたいに、オロオロしだして……
ルビィ「うっ……」ギュッ
仕方なさそうに、私の正面へ隠れるようしがみついた。
鞠莉「なに?どういう状況なの?これ」
梨子「鞠莉さん、ルビィちゃんにごめんって伝えてください」
鞠莉「はぁ?」
ルビィ「鞠莉ちゃん、ルビィこそごめんなさいって、梨子ちゃんに伝えてください」
鞠莉「いや、聞こえてるじゃないの」
梨子「そんな!私が悪いの……年上なのにモジモジしちゃって、ルビィちゃんを全然リード出来なくて……」
鞠莉「なんの話?」
ルビィ「ルビィだって悪いの…!梨子ちゃんばっかりに負担かけちゃって、もっとルビィからもリードしないといけないのに……」
鞠莉「なんの話なのよ?」
梨子「そんなこと!」
ルビィ「あるもん!そんなこ!」
鞠莉「ちょっと説明しなさいよ」
梨子「ルビィちゃん……」
ルビィ「梨子ちゃん……」
鞠莉「なんなのよこれ?」
梨子「鞠莉さん、そう伝えてください……ルビィちゃんに……」
鞠莉「いや、もう伝わってるじゃない」
ルビィ「お願いします」
鞠莉「普通に会話してたわよ貴方達」
〜〜〜
鞠莉「……まぁ事情はわかったけど」
ようするに……
果南に見捨てられてどうしたらいいかわからず、
手元にチケットがあったから、とりあえずこのホテルまで来たと。
でも、二人っきりで密室なんて絶対無理だから、マリーの部屋まできたわけね。
梨子「うぅっ/////」
ルビィ「うゆぅ…/////」
鞠莉「はぁ」
チカから聞いてたけど、こんなにうぶだったなんて。
こんなんでよく1ヶ月も付き合えたわね。
いたずら半分でチケットをプレゼントしたんだけど、ちょっと悪いことしたかしら?
まぁ、マリーは反省なんてしないけど〜。
梨子「はわわっ…/////」
ルビィ「あわわっ…/////」
鞠莉「……」
しっかし……
鞠莉「貴方達、もう付き合って1ヶ月でしょ?」
梨子「はい///」
ルビィ「ぅゅ///」コクコク
鞠莉「いつもこんな感じなの?」
梨子「はい……///」
ルビィ「……////」コクコク
鞠莉「はぁ、そりゃチカも大変だわ」
二人は相変わらず、私の体にくっついてモジモジしていた。
時折、背後の梨子が私の髪で顔を隠しながら、ルビィを見つめたり。
ルビィも私の脇の間から梨子の姿を見たりしてる。
梨子「うぅぅっ/////」ギュッ
ルビィ「うゆぅぅ…/////」ギュッ
鞠莉「……」
そうして、ある程度見つめあうと、お互い恥ずかしがって私の胸や背中に顔を埋める。
それをさっきから何回も繰り返してるの。
鞠莉「はぁ……」
いい加減うっとうしくなってきたわ。
梨子「鞠莉ちゃん……」
鞠莉「なに?」
梨子「今から鞠莉ちゃんの耳元で囁くから……それと同じ事をルビィちゃんにもしてください」
鞠莉「はぁ?どういうプレイよそれ」
ルビィ「鞠莉さん、ルビィも同じ事するから……お願いします」
鞠莉「なんでマリーがそんなことしないと……」
梨子「」ゴニョゴニョゴニョ……
ルビィ「」ゴニョゴニョゴニョ……
鞠莉「ちょっと!同時にしないでよ!わけわかんなくなるでしょ?」
梨子「そんな、ルビィちゃん……////私が…大好きで大好きで…大好きが止まらない…だなんて……////」
ルビィ「梨子ちゃん……ずっとずっと愛し続けてくれるだ……ルビィの事///」
鞠莉「なんでわかってるのよ?」
梨子「うふふ//」
ルビィ「えへへ//」
鞠莉「なにこれ」
梨子「じゃあ、今度はお互いの好きな所に触れる遊び……しない?」
ルビィ「う、うん////」
鞠莉「やるなら私から離れてやってよね」
梨子「じゃあ、私が触れた所と同じ所を触ってあげてくださいね……?」
鞠莉「……なに?私に言ってるの?」
梨子「はい」
鞠莉「私がルビィに触るってこと?」
梨子「当たり前じゃないですか」
鞠莉「なにが当たり前なのよ」
梨子「じゃあやりますよ……」
ギューー!
鞠莉「……」
梨子が私の体をぎゅっと抱き締める。
梨子「私が好きなのはルビィちゃんの全部だよ…!」
鞠莉「……」
ルビィ「梨子ちゃん!ルビィもっ!」
ギューー!
ルビィ「梨子ちゃんの全部が大好きだよ!」
鞠莉「……」
梨子「ルビィちゃんったら//」
ルビィ「梨子ちゃんこそ…//」
鞠莉「はぁ……」
もう無理、せっかくの休日にこれ以上特殊なカップルのイチャイチャに巻き込まれたくないわ。
鞠莉「ルビィ、貴方お菓子好きだったわよね」
ルビィ「えっ?うん、大好きだよ」
鞠莉「これあげるから、もう帰りなさい」
ルビィ「えっ?」
梨子「な、なんで?」
鞠莉「こうみえてマリーにも予定があるのよ?」
梨子「そんなっ!また二人っきりにするつもりですか?」
ルビィ「そんなことするなんて信じられません!」
カップルとは思えない発言ね。
鞠莉「ごめんなさいねー」グイッ
でも、マリーには関係ないし、
ルビィにチョコレートを持たせて、二人を部屋から追い出した。
鞠莉「二人で仲良く食べるのよー」
バタンッ
梨子『鞠莉さん!こんなことって……!』
ルビィ『ひ、ひどいよぉ……』
扉の向こうで二人が騒いでるけど気にしなーい。
鞠莉「さーて」
気を取り直して休日を満喫しましょう。
梨子『鞠莉さん!』コンコンコンコンコンコン!
……まずは予定からたてないとね。
コンコンコンコンコンコン!
ゴロゴロしながらテレビを見たり?
溜まってたドラマがあるしそれでも見ようかなー。
コンコンコンコンコンコン!!
でも、なにもしないっての良いわよね。
休日を丸々無駄にしゃうのも贅沢な過ごし方で素敵じゃない?
コンコンコンコンコンコン!!!
でも、そんなのaging……
年老いてからも出来ることよね。
マリーは花も恥じらう女子高生!
若いうちにしか出来ないことをするべきだわ!
コンコンコンコンコン…バン!バン!バン!バンッ!!
ピギャアアアアアアアアアアアア!!
鞠莉「うるさいわね!!!いい加減にしないさいよ!!」
梨子『鞠莉さん!ここを開けてよっ!!』バンバン!
鞠莉「……」プルルルル
梨子『中に入れて!!』
鞠莉「もしもしフロント?私の部屋の前にいる不審者をつまみだしてちょうだい」
ピギャアアアアアアアアアアアア!!!
鞠莉「至急ね!」
〜〜〜〜〜
〜黒澤邸〜
千歌「ダイヤさん……」ギュッ
ダイヤ「な、なんですか……千歌さん//」
千歌「ふふ♪ぎゅー♪」
ダイヤ「千歌さん…/////」
千歌「ねぇ〜?今日は、ずっと二人っきりかな?」
ダイヤ「えっ?」
千歌「明日まで、この家には千歌とダイヤさんだけかなって聞いてるの〜」
ダイヤ「さ、さぁ…///どうでしょう?」
千歌「ん〜?」ギュー
ダイヤ「ル、ルビィが……帰ってくるかもしれません……梨子さんのお家に泊まるとは言ってませんでしたから…」
千歌「そうなんだ」
ダイヤ「だから、今日はダメですわ……」
千歌「なにが〜?」
ダイヤ「その……そういうことです……ルビィが帰って来るかもしれないので……そういうことは出来ません……」
千歌「そういうことって〜?」
ダイヤ「そ、そういうことですわ///」
千歌「こいうこと?」ギュウッ
ダイヤ「あっ、ダメですってば……///」
千歌「ふふ、大丈夫だよ?」
ダイヤ「えっ?」
千歌「二人とも、今日は鞠莉ちゃんのホテルに泊まるはずだからね」
ダイヤ「……そ、そうなんですか?」
千歌「うん、そうなんだ♪」
ダイヤ「私、そんな事聞いてませんよ……」ボソッ
千歌「だからね?」クイッ
ダイヤ「っ!」ドキッ
千歌「……今日はずっと二人っきりだよ、ダイヤさん」ダキー
ダイヤ「ち、千歌さん……///」
千歌「千歌ね?ひさしぶりに……ダイヤさんにたくさん甘えたいなぁ……」
ダイヤ「……っ」ドキドキ……
千歌「だめ?」
ダイヤ「だ、ダメじゃ……ありませんけど……」
千歌「じゃあ……」スッ
ダイヤ「あっ…////」
千歌「甘えさせて?」
ダイヤ「千歌さんっ…////」
ガチャ……ガラガラガラ……
千歌「…ん?」
ダイヤ「……?」
ルビィ『ただいまー』
ダイヤ「ル、ルビィ?」
梨子『お邪魔しまーす……』
千歌「っ!?」
ドンドンドン……
ルビィ『お姉ちゃん!お姉ちゃん!お姉ちゃん!お姉ちゃん!』
ドタバタ、バタバタ!
梨子『千歌ちゃん!千歌ちゃん!千歌ちゃん!千歌ちゃん!』
ドタバタ、ドタドタ!
ガチャッ
ルビィ「お姉ちゃん!」ギュッ
梨子「千歌ちゃん!」ギュッ
千歌「ちっ……」
ダイヤ「ルビィ……」
千歌「まーたこれだよ……」
ダイヤ「どうしたんですか二人とも?」
ルビィ「果南ちゃんと鞠莉ちゃんに見捨てられちゃったの……」グスン
ダイヤ「あら……」ナデナデ
梨子「千歌ちゃん!聞いてよ!!」ギュー……
千歌「抱きついてこないで」ググググ……
梨子「みんなひどいんだよ!」ギュー……
千歌「ひどいのは梨子ちゃんの方だと思うよ」ググググ……
〜〜〜〜〜
梨子「うぅっ/////」
ルビィ「うゆぅ…/////」
ルビィは今、梨子ちゃんと二人っきりでいます……
さっきまでお姉ちゃんと千歌さんがいたんだけど、
お姉ちゃんは「お茶いれてくるわね」っていって下に降りていったの。
それからちょっとして千歌さんも「トイレ行ってくる」っていって降りていっちゃったんだ……
最初は、いかないでって二人でしがみついて必死に止めたんだけどね、
なんだったらそこでしていいからってごみ箱を指差したらポカンって頭を叩かれちゃったんだ……
梨子「……///」
ルビィ「……////」
うぅっ……恥ずかしいよぉ……早く戻ってきて……
梨子「……//」モグモグ
ルビィ「……//」モグモグ
今、鞠莉ちゃんに貰ったチョコレートを食べて恥ずかしさを紛らわしてるけど。
うぅっ……チョコの味……
全然わかんない……
ルビィ「……ぅゅ」モグ…
でもちょっと苦い……かも?
いや、苦いというより辛い……?
……なんでだろ?
ルビィ「……」ポケーーー
頭もなんだかふわふわするし……
不思議な感覚がする……
ガラララ……
ルビィ「?」
なに?玄関の開く音?
チ,チカサン…!
イイカラハヤクッ!
ルビィ「!!」
お姉ちゃん達の声が聞こえる……
まさか、ルビィ達を置いてどっかに行くつもり?
そんなっ!お姉ちゃん達までルビィを裏切るの!
そんなの……!
ルビィ「ふざけんなよ!」
梨子「っ!!」ビクッ
あれ……ルビィ、今なんて言ったの?
なんか変だよ……自分が自分じゃないみたい……
梨子「ル、ルビィちゃん?」ビクビク…
あれ……梨子ちゃんもなんだか変だ……
あんまり変わってないようにみえるけど、ルビィにはわかる。
いつもより挙動不審でおどおどしてるもん……
梨子「……」ビクビク……
ルビィ「……」イライラ……
いったいどうなってるの?
〜〜〜〜〜
鞠莉「あっ、そういえば……」
鞠莉「ルビィにあげたチョコレート……」
鞠莉「バーボン入ってたわね」
鞠莉「……」
鞠莉「ま、いっか!」
鞠莉「それよりまだ夕方だし、浜辺にフリスビーでもしにいきましょう!」
鞠莉「ふふ♪」
〜〜〜〜〜
梨子「やだ……恥ずかしいよ……」ビクビク…
どうしちゃったの?ルビィちゃん……
ルビィ「なにが恥ずかしいの?」ドンッ
梨子「っ」ビクッ
ルビィちゃん……なんか変だよ……
いつもはこんなことしてこないのに……
さっきから凄く大胆に、私に迫ってくるの……
ルビィ「なにが恥ずかしいのって聞いてるんだけど?」グッ
梨子「うぅっ……」
顔が近いよ……ルビィちゃん……
ルビィ「目ぇ逸らさないでよ……」クイッ
梨子「あっ////」ドキッ
やだ……
顎を掴まれて無理矢理視線をあわせさせられる。
梨子「ルビィちゃん……////」
恥ずかしい……
恥ずかしいよぉ……
梨子「み、見ないで……」
ルビィ「なんで?」
梨子「それは……」オドオド
ルビィ「恥ずかしいから?」
梨子「……」コクコク…
ルビィ「なんで?」
梨子「えっ……」
ルビィ「なんで恥ずかしいのかって聞いてるの」
梨子「うぅっ……」
やだ……問い詰めてこないで……
答えられなくなるから……
ルビィ「……」スッ
梨子「っ!」
ルビィちゃんの顔が近付いてくる……
なんで?
まさかキスするの……?
う、うそ……そんなの……
だめだよ……ルビィちゃん……
まだ私達……
梨子「あっ//あっ…//」ドキドキドキドキ……
ルビィ「……」
梨子「うぅ…////」ドキドキドキドキドキドキ……
ルビィ「……」
梨子「んんっ///」ドキドキドキドキドキドキドキドキッ!
チュッ……
〜〜〜〜〜
〜浜辺〜
千歌「はぁ……」
鞠莉『ダイヤ!フリスビー投げてるんだからちゃんとキャッチしてよ!』
千歌「……」
ダイヤ『したいところですけど、さっきから全然こっちに届かないじゃありませんか!』
果南「ふふーん」ニコニコ
鞠莉『だって!逆風だからしょーがないじゃない!』
千歌「……」
果南「ねぇ?千歌?」
千歌「うん……」
果南「友達をだしに使うと、こういう事になるってよ〜くわかったかな〜?」
千歌「……」
果南「ふふ、残念だったね?ダイヤを独り占め出来なくて〜?」ニヤニヤ
千歌「ふん……」
果南「まったく、人に面倒事押し付けといて、自分はのんびりデートなんてしてるからだよ」
千歌「別にデートじゃないし……ただ逃げてただけっていうか……」
鞠莉『いくわよ!ダイヤー!』
ダイヤ『はーい、どうぞ』
果南「でも、逃げようと外に出たら私に捕まっちゃったわけで」
千歌「……」
果南「結局、悪い事は全部自分に返ってくるってことだね〜?」
鞠莉『それっ!!』シュッ
ダイヤ『……』
鞠莉『いてっ!』バシッ
果南「あはは!鞠莉下手くそだなぁ」
千歌「……っ」クスッ…
果南「自分で投げたフリスビーが自分の顔に直撃してるよ、あははは!」
千歌「ふふ……」
鞠莉『ちょっと!ダイヤ!!』
ダイヤ『はぁ?私のせいですか?』
果南「ふふっ、ねぇ?千歌……」
千歌「なに?」
果南「こういうのもさ、良いでしょ?」
千歌「……」
果南「ね?」
千歌「うん……」
〜〜〜〜〜
〜黒澤邸〜
梨子「……」
ルビィ「……」スー…スー…
梨子「ふふ」
ルビィちゃんの寝顔、可愛いなぁ……
いつもなら恥ずかしくてルビィちゃんの顔なんて、まともに見れないんだけどね。
今は寝てるからかな?
ずっと見てても恥ずかしくないや……
梨子「……」スッ
ふと、自分の唇に触れる……
さっき……キスされちゃったんだよね……ルビィちゃんに……
梨子「//////」
キスしちゃったんだ……
でも、キスされたあと私は気絶しちゃったから……
もしかしたら、キス以外もされたのかな……
梨子「っ////」ブンブンブン
なんて、ルビィちゃんがそんなことするわけないよね。
起きたら布団をかけてくれてたし、私の隣でずっと手を握ってくれてたんだから……
梨子「……」チラッ
きっとルビィちゃんに凄く心配させちゃったんだよね。
ルビィ「……」スー…スー…
起きたら謝らないと……
恥ずかしがらずに、ちゃんとルビィちゃんに……
ルビィ「……」スー…スー…
梨子「……」ナデナデ
でも、今はまだ寝てて。
貴方が起きるまでに……
貴方の顔を見て、勇気をたくさんたくわえるから。
貴方をちゃんと見れるようにね……
梨子「ルビィちゃん……ごめんね」
ルビィ「……」スー…スー…
梨子「あと……」
梨子「ありがとう……」
起きたら言うんだ、恥ずかしがらずに……
私の大好きなルビィちゃんに……
おしまい
ちょっと最後の文字薄れて読めませんね
続きはいつでしょうか?
0067名無しで叶える物語(笑)2018/03/23(金) 20:40:46.01ID:FDVvQden
G's梨子ってだけで貴重
0071名無しで叶える物語(四国地方)2018/03/25(日) 01:06:37.22ID:xYGs+pH6
まだ900レス以上も残ってるぞ
はやく書きなさい