果南「ハグして、ハグぅ」
千歌「わわ、果南ちゃんどうしたの!?」
果南「なんか千歌に甘えたい気分〜」
千歌「えへへ、何か恥ずかしいな」
果南「千歌は私のこと嫌い?」
千歌「そんなわけないじゃん」
千歌「大好きだよ」
果南「じゃあハグぅ」
千歌「もう、しょうがないなあ」
ハグ
果南「でへへへ///」
千歌「ふへへへ///」
果南「今日は千歌の家に泊まる」
千歌「ホント?久々だね」
果南「千歌のベッドで一緒に寝る」
千歌「ええ!?」
果南「いや?」
千歌「ううん、全然いやじゃないよ」
《夜》
千歌「なんかこうやって一緒に寝るのも久々だね」
果南「小さい頃は毎日のように一緒に寝たっけ」
千歌「そうそう」
果南「千歌の寝相がひどくてよく蹴飛ばされたなあ」
千歌「うう、ごめん」
千歌「それじゃお休みなさい」
果南「お休み」
千歌「……」
果南「……」
果南「ねえ千歌」
千歌「なに?」
果南「もっとそばに寄っていい?」
千歌「うん」
モゾモゾ
果南「千歌、ハグしたい」
千歌「いいよ、して」
ハグ
果南「千歌、柔らかい」
千歌「もう、そういう果南ちゃんだって」
果南「このまま寝ちゃダメ?」
千歌「ううん、全然」
果南「ありがと千歌」
千歌「えへへ、どういたしまして♡」
0008名無しで叶える物語(カボス)2017/10/08(日) 22:18:52.34ID:9EKTtfft
いい
《翌日》
千歌「ふわあ」
千歌「あれ?果南ちゃんがいない」
ガラ
果南「あ、千歌起きたんだ。おはよう」
千歌「おはよう。どこ行ってたの?」
果南「うん?早朝ランニングだよ」
千歌「え〜、私も誘ってよ」
果南「あはは、ごめんごめん」
果南「あんまり気持ち良さそうに寝てたからつい」
千歌「今度は誘ってよね」
果南「うん」
千歌「いただきます」
果南「いただきます」
果南「う〜ん、千歌の家の料理はおいしいなあ」
千歌「ふっふっふ」
千歌「私、今度は果南ちゃんの家の料理たべたいなあ」
果南「じゃあ今度作るよ」
千歌「え?果南ちゃんが作ってるの?」
果南「うん。うちのおじいは料理からきしダメでさ」
果南「今度遊びに来てくれたら思いっきり振る舞うよ」
千歌「わーい、楽しみだなあ」
千歌「今日は練習休みだしこの後どうする?」
果南「うーん、千歌は何がしたい?」
千歌「天気もいいしおでかけしたいなって」
果南「じゃあそうしよっか」
千歌「けど、どこに?」
果南「海水浴とかどう?」
千歌「いいよ!――ふふ」
果南「どうしたの?」
千歌「ううん、果南ちゃん、本当に海が好きなんだなって」
果南「あはは、商売柄ね」
ザザーン
ワー ウェミダー
千歌「やっぱり夏は海だよねー」
果南「ホントホント」
果南「ねえ千歌、あの岩まで競争しない?」
千歌「もう、勝てないって分かってて言ってるでしょ」
果南「そんなのやってみなきゃ分からないよ」
千歌「分かるよー」
ルビィ「あれ?千歌さんに果南さん」
千歌「ルビィちゃん、どうしたの?」
ルビィ「ルビィは泳ぎの練習に来たんです」
果南「そっか、ルビィはかなづちだったっけ」
ルビィ「はい。だから今年こそ泳げるようになるんです」
千歌「ねえ果南ちゃん、私たちも手伝おうよ」
果南「ふふ、そうだね。ルビィ、いい?」
ルビィ「もちろんです。ありがとうございます!」
・
・
・
果南「そうそう、いい感じだよ」
ルビィ「はい」バシャバシャ
千歌「大分うまくなってるよ、ルビィちゃん」
果南「それ、いちに、いちに」
ルビィ「いちに、いちに」
千歌「その調子だよ!」
・
・
・
千歌「ルビィちゃん、少しは泳げるようになって良かったね」
果南「うん、少しづつだけどルビィも成長してる」
果南「ダイヤが聞いたらきっとびっくりすると思うな」
千歌「ふふ、確かに」
果南「でも結局、今日はあんまり二人で遊べなかったね」
千歌「ホントだね。でも楽しかったからいいじゃん」
果南「……」
千歌「果南ちゃん?」
果南「……」
千歌「どうしたの?」
果南「ねえ千歌、正直に言うね」
果南「私、少しルビィに嫉妬しちゃった」
千歌「え?」
果南「ルビィに泳ぎを教えている時の千歌は」
果南「ずっとルビィのことばかり考えていて」
果南「まるで私の存在なんかなかったかのようで」
千歌「そ、そんなことないよ」
果南「うん、分かってる」
果南「ねえ千歌」
果南「私、今日も千歌の家に泊まりたい」
千歌「でも明日は学校だよ」
果南「うん、それでも」
千歌「果南ちゃん…」
果南「ダメ?」
千歌「ううん、いいけど…」
果南「けど?」
千歌「ううん、いいよ!」
果南「ありがとう、千歌」
ハグ
千歌「ちょ、果南ちゃん///」
果南「これは嫌?」
千歌「ううん」
千歌「全然、嫌じゃないよ」
《夜》
千歌「果南ちゃん、お風呂わいたって」
千歌「今日も先に入りなよ」
果南「千歌、一緒に入らない?」
千歌「え、一緒に?」
果南「そ、昔みたいに」
千歌「うん、いいよ」
カポーン
果南「はあ、いいお湯」
千歌「そうだね」
果南「あ、そうだ千歌、背中流そっか」
千歌「じ、自分でできるよそのくらい」
果南「お願い、ね?」
千歌「もう、ずるいんだから」
ゴシゴシ
果南「ふんふふーん♪」
千歌「ふふ、果南ちゃん上手」
果南「ホント?じゃあどんどんやるよ」
千歌「いいよもう〜」
果南「それじゃあ背中流すね」
千歌「うん」
ジャー
果南「……」
千歌「……」
果南「千歌、背中、大きくなったね」
千歌「え、そう?」
果南「うん」
千歌「まあもう16歳だからね」
果南「そっか、じゃあ千歌と会ってもう16年経ったんだ」
千歌「私たち、赤ん坊のころからの付き合いだもんね」
果南「うん」
千歌「ねえ、覚えてる?」
千歌「保育園くらいのときかな」
千歌「私、果南ちゃんと同じクラスになりたくて」
千歌「短冊にそう願ったんだよ」
果南「うん、覚えてるよ」
千歌「あの願いは結局叶わなかったけど」
果南「でも、あの時の千歌は可愛かったなあ」
千歌「え〜、じゃあ今はそうでもないってこと?」
果南「ううん、今でも千歌はかわいいよ」
千歌「えへへ、ありがとう///」
果南「そんな可愛かった千歌が」
果南「いまではこんなに大きくなったんだよね」
果南「……」
果南「ねえ千歌」
果南「私たち、あと何年一緒にいられるかな」
千歌「え…?」
果南「だって、このままいったら私たちは卒業して」
果南「どんどん大人になっていって」
果南「大人になれば仕事とかに追われて疎遠になったりして」
果南「それに、もしかしたら結婚とかもしたりして」
千歌「果南ちゃん…」
果南「大人になっても、いまのような関係で私たちいられるのかなって」
果南「柄にもなく思っちゃったんだ」
千歌「大丈夫だよ!」
果南「千歌?」
千歌「私たち、これまでだって喧嘩とかもしたし」
千歌「しばらくお互いの友達付き合いで会えない時もあったけど」
千歌「結局はこうして仲良くやれてるもん」
千歌「大人になったって変わらないよ」
千歌「どんなに忙しくたって時間を見つけて会いに行くし」
千歌「チカにできるかは分からないけど」
千歌「結婚したって絶対会いに行くよ」
千歌「だって私は果南ちゃんが大好きだもん!」
果南「千歌……」
千歌「だから――」
ギュ
果南「ありがと、千歌」
果南「えへへ、どういたしまして♡」
千歌「さ、明日も早いからもう寝よっか」
果南「そうだね」
千歌「お休み、果南ちゃん」
果南「お休み、千歌」
千歌「……」
果南「……」
果南「ねえ千歌」
千歌「なに?」
果南「今度はハグじゃなくて」
果南「手、つないでもいい?」
千歌「うん」
ギュ
千歌「なんか気恥ずかしいな///」
果南「ふふ、私も///」
果南「ねえ千歌」
果南「私も千歌が大好きだよ」
0030名無しで叶える物語(カボス)2017/10/09(月) 00:25:54.05ID:kStIfU7P
良かったぞ
良いね…良いね…
果南ちゃんから寂しがってちかっちから慰められるのたまらん
初期設定の果南はのんびり屋さんなんだよなあ
こういうゆるく進んでいくのもいいな
0036名無しで叶える物語(庭)2017/10/09(月) 09:08:14.27ID:FYbmmEs9
>>33
たまには甘えたいお年頃のお姉ちゃんなのだよ