長いので一部抜粋

【特別企画】現代の魔法使い・落合陽一さんに聞く80年代生まれの現在と未来
http://www.nomura.co.jp/el_borde/feature/0017/

本物には時間的な蓄積、本質的な価値があります。最近、オリンピックとか見ているとすごく感じます。アスリートは純然たる複雑性がなくて、すごく誠実だなと。
何かを成し遂げるためにはやらなきゃいけないことがあって、ずっとそれをひたむきにやってくる。そういう人じゃないとオリンピックで金メダルを取れないのかもなと思います。
例えばフィギュアスケートの羽生結弦選手を見ていると、ものすごく尊いと思います。フィギュアスケートは、人類がやっている中で一番速いスピードで動くダンスですね。
圧倒的に速い。その高速の中で跳んだり回ったり演技する。これはものすごく尊いことです。

スポーツだけじゃなくて、音楽でもそうです。BABYMETAL(ベビーメタル※3)にも同じ感じを覚えます。彼女らを見ていると、ある一瞬っていうものが過ぎ去ることがわかっていて歌っているんだなと思うんです。
そういう刹那(せつな)な覚悟感を両者から感じます。
テレビでズームされて一部を切り取ったものだけを見ていると、時間性と空間性が失われてしまうから、「羽生君かっこいい」それで終わってしまうかもしれません。
でも本物を実際に見ることにはとても価値があるし、本物とそうでないものにはものすごい違いを感じます。

※3:日本の女性3人組のメタル系ダンスボーカルユニット