ポピュラーミュージックという分野で歌って踊れる女性歌手の歴史は実は英米よりも
日本の方が古くて濃い。安室やスーメタルの出現は偶然ではない。
1980年代のマドンナ以前の英米の白人女性は激しく踊って歌うことができなかったが、1970年代の
邦楽ではすでにピンクレディが国民的アイドルになっていた。
それ以前にも山本リンダ、戦後まで遡っても笠置シヅ子がブームを担った。
一方、アメリカの過去の有名なダンシングシンガーはティナターナーなど一部の黒人女性歌手に限られる。
なぜなのか。
アメリカにはミュージカルがあったからだ。
一方、腰を振りながら低俗な歌詞を歌う女性歌手の活躍できる舞台は場末の
キャバレーに限定されていた。
それがどうだ、ジャネットジャクソン、ブリトニー、ビヨンセ、ガガ…
今や天下を取るのはダンシングシンガーと相場は決まっている。