曲が終了。SU-が、「チャドありがとう。今日はサポートツアーの最終日です。私たちを選んでくれて、レッチリにはとても感謝しています。私たちのショーを楽しんでくれたことを望みます」と言ったとき、チャドが再び登場。
バースデーケーキを持っている。タワレコの嶺脇社長かっ!三人とも「えっ」「えっ」と驚くが、SU-はMOAみたいに泣き崩れたりはしない。
チャドは、「BABYMETALのサポートはアメージングだったぜ。明日はSU-METALの誕生日だ。みんなでハッピバースデイを歌おうぜ!」と観客を煽る。
観客はもちろん「Happy Birthday to you…」の大合唱。名前のところは、チャドが大声で「Happy birthday SU-METAL!」と歌ってくれる。
SU-、バースデーケーキのろうそくの灯を消し、大感激の体で、観客に深々と頭を下げ、YUI、MOAも続く。やっぱり日本人だなあ。
そして、SU-が「We wanna come back here!」と言うと、観客は大歓声に包まれる。
万感の思いを込めた「See You!」とともに、BABYMETALは舞台を去っていった。

レッチリのファン、すなわち、ある程度高齢のメインストリームのロックファンは、予想以上にメタルに厳しかった。
しかし、日本から来た10代の少女たちはその閉ざされた心の扉をこじ開けたのだ。
BABYMETALを知り、好きになって、もう時代遅れと思っていたメタルという音楽に興味をおぼえ、メタルバンドのCDを聴き直してみる、メタルフェスに足を運んでみるといった、日本でも起こっている。
「BABYMETALきっかけのメタル復権」が、メインストリームのロックファン層でも起こるかもしれない。
そんな可能性すら感じさせた、レッチリサポートUKツアーであった。