マツダSKYACTIV-X、世界震撼のガソリンエンジン性能向上達成への10年間の戦い
https://biz-journal.jp/2020/02/post_138969.html


「もう、やるしかないな」

 人見は、覚悟を決めた瞬間があった。
欧州議会は07年2月、走行時の二酸化炭素(CO2)平均排出量を1キロメートルあたり120グラム以下にする規制案を公表し、

自動車メーカー各社に対し、環境負荷低減に向けた研究開発を迫った。
マツダを含め、当時の自動車メーカーの平均的な1台あたりのCO2排出量は、180〜190グラムだった。
欧州の規制がいかに厳しいものかがわかる。

「あまりにも激しい規制だったので、実際に法制化はされないだろうと思っていた。
でも、一向に引き下げられる気配はない。
本気らしい、いよいよ出番がやってきたと思った」と、人見は語る。