>>147
貴島さんがこう述懐しているが

新しい主査を選び、3代目ロードスターの開発が始まろうとしていたのです。しかし
新型の構想をみて「この企画は前主査として納得できない。」と考えていました。
なぜならフォードからきた経営陣の指示で、開発上流ではRX−8のシャーシ部品
をキャリーオーバーしてロードスターに仕上げる作業が進んでいたからです。
RX−8の車両重量は1,350kg。「人馬一体」を具現化した現行ロードスター
の1,100kgよりも250kgも重い車両のシャーシ部品を流用したのでは、
狙った通りのライトウェイト・スポーツ(LWS)、すなわち「人馬一体」
の動的感性には、仕上がらないことが明白でした。
しかし、ある日上司から「貴島さんに次期ロードスターの主査を任せることが
決まったから、よろしく!」と伝えられ、非常に困惑しました。
その当時の私の年齢からしても、3代目ロードスター開発がマツダに於いて、
エンジニアとしての最後の仕事になると考えていましたので、不本意な作品と
したくなかったのです。日々どうしたらよいか悩みました。


上層部で予めRX-8とNCのシャーシ共通化を企画として決めていたってことかい?
それにしたって専用プラットフォームでない事に変わりはないが