60.90シリーズのプラットフォームは吉利汽車の投資でボルボが専用に作ったもの。
40シリーズのプラットフォームは吉利汽車の投資でボルボが吉利汽車と共に完全電動化を視野に入れてコストダウンも考慮して作ったもの。

その二つの質が違うのは理解出来るけど、コストダウンだけで作ってる国産プラットフォームの出来と大して変わりはないだろうし、
同価格帯のドイツメーカーのプラットフォームだってコストダウンは第一に考えている。

そして、一応吉利汽車ブランドの中では高級路線のモデル用。

それらを鑑みた上で、
外ヅラが先進的で、前席後席共に安全性が確保されていて、運転支援装備はほぼ上位車種と同じで、
同等以上の運転支援装備を備えた他社製品と比較すると安く済む。

純粋にコスパを気にするレベルの収入の層にまで売れているからこそ世界的に注目を浴びている。

安全性能と運転支援装備とデザインだけでコスパ比較して戦えるのはVWの最新世代のモデルくらいだと思う。

ドイツ御三家と並ぼうとするから、見劣りする部分もあるのであって、VW、ルノーのちょい上くらいをイメージした戦略にしてほしい。

まあ、見劣りすると言っても、BMWやベンツは800万超えるくらいのクラスからやっと本領発揮するから、それ以下のランクの御三家と比較すると十分な質感とコスパを実現できていると思う。

消費者もバカではないので、売れるということはそれだけの理由があるということ。

安全性能、運転支援装備、デザインをバランス良く実現していて、十分良い車と言えると思う。

ただ、一つだけ言えるのは、あと百万安いのが適正価格でしょう。
ドイツ御三家に比べて下取り価格が安かったり、新古車が軒並み百万程度の割引なのは、先述した通り消費者もバカではないのが理由。

ただ挙げられている欠点を含めても、良い車だと思う。
V40の時のようにボルボは常に市場動向を見て改良をしていくから、マイナーチェンジ頃には割引も多く入って文句のつけようのない車になっているでしょう。

バランスの良さと、良い車になれる素養を持った一台だと思います。