・生産停止は計画的、オートメーション改良や障害対応に充てた
・モデル3の週間生産目標、3月末までに2500台、6月末までに5000台

電気自動車(EV)メーカーの米テスラは11日、2月後半に1週間弱にわたってセダン「モデル3」の生産を停止していたことを明らかにした。
計画的な操業停止であり、最終的には同モデルの生産拡大につながり得るとしている。

同社唯一の電気自動車生産工場であるカリフォルニア州フリーモント工場でモデル3の生産を停止していた期間は2月20−24日で、その後生産が再開されたことをテスラは確認。
同工場では現在モデル3のほか、セダン「モデルS」とスポーツタイプ多目的車(SUV)「モデルX」が生産されており、バッテリーはネバダ州リノ近郊の「ギガファクトリー」で製造されている。

テスラの広報担当は電子メールで送付した発表資料で、「当社のモデル3生産計画には両工場の計画的な稼働停止の期間も含まれている」と指摘。
「こうした期間をオートメーション改良や生産障害への組織的な対応に充て、生産ペースの向上を図っている。珍しいことではなく、こうした生産施設では実際よくあることだ」と説明した。

マスク最高経営責任者(CEO)が打ち出している電気自動車の大衆への普及に向け、モデル3は計画実現への鍵を握っているが、同モデルの増産は当初予想より遅れている。
テスラは現時点で、モデル3の週間生産台数を今月末までに2500台、6月末までに5000台とすることを目指している。

原題:Tesla Temporarily Suspended Model 3 Production in Late February(抜粋)

2018年3月12日 10:17 JST
Bloomberg
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-03-12/P5GCDQ6S972D01