日産国内出荷停止、九州の下請け反発(読売)
             2017年10月21日
http://www.yomiuri.co.jp/kyushu/news/20171021-OYS1T50014.html

日産自動車九州と日産車体九州の工場は、海外輸出向けの生産と出荷を続けて
いる。ただ、国内向けの出荷停止で当面は減産せざるを得なくなるとみられ、
取引先からは反発の声も上がっている。

日産自動車九州は、スポーツ用多目的車(SUV)「エクストレイル」などを生産
し、昨年度の生産台数は49万5000台で、輸出比率が6割を超える。大型SUVなど
を生産する日産車体九州の同年度の生産台数は16万8000台で、輸出比率は約8割
だった。

今年度は両社とも北米輸出が好調で、合計生産台数は最高を更新する見通しだ
った。しかし、国内向けの出荷停止で当面は生産が落ち込み、計画の達成が困
難となる可能性も出てきた。
       
部品を供給する中小企業への影響も懸念される。ある下請けメーカーは「日産
側からまだ詳しい説明はないが、今後、出荷調整を余儀なくされるだろう」と
心配な様子だった。

同県内の別の部品メーカーは「下請けには厳しい品質を要求する自動車メーカ
ーが、ずさんな検査をしていたことに怒りを覚える」と話す。「日本の製造業
のイメージが損なわれる。迷惑だ」と憤っていた。