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独VWの象徴「ビートル」、2019年に生産終了へ
2018年9月14日 11:19 発信地:ニューヨーク/米国 [ 米国 北米 ドイツ ヨーロッパ ]

【9月14日 AFP】独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は13日、
同社を象徴する小型車「ビートル(Beetle)」の生産を2019年に終了すると発表した。
同時に発表された2モデルが最終モデルとなる。

VWが電気自動車やファミリー向けの中型車に力を入れる中、
フォルクスワーゲン・グループ・オブ・アメリカ(Volkswagen Group of America)の
ハインリヒ・ウェブケン(Hinrich Woebcken)最高経営責任者(CEO)が、
甲虫にインスパイアされたビートルの生産打ち切りを発表した。

一方でウェブケン氏は、2017年にワーゲンバスの復活が発表されたことを引き合いに出し、
「絶対ないとは言えない」と述べ、ビートルが復活する可能性をほのめかした。

VWはビートルの最終モデルとしてクーペとコンバーチブルの2モデルを発表した。
同社によると、これまでのモデルの流れをくむもので、価格は2万3045ドル(約258万円)〜となる。

ビートルの歴史は第2次世界大戦(World War II)前のナチス・ドイツ(Nazi)時代にさかのぼり、
ナチスの指導者アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)の支援を受けた
フェルディナント・ポルシェ (Ferdinand Porsche)が、後にビートルと呼ばれることになるタイプ1を開発した。

ヒトラーは1937年、VW社の前身である
国営企業フォルクスワーゲンベルク(Volkswagenwerk、「国民車製造企業」の意)を創設。
戦後、連合国はドイツ自動車産業の再生計画において、VWを最優先した。

タイプ1は1950年代に米国で販売を開始したが、売れ行きは低迷。
VWの起源にナチスが絡んでいたことが販売不振の一因だ。