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GMの燃料電池車に米国陸軍・海軍が注目、静粛性や走行距離の長さが軍事での強みに

 General Motors(GM)は、米国の合衆国陸軍協会の年次総会において、商用車向けの燃料電池車
(FCV)プラットフォーム「SURUS(サイレント・ユーティリティー・ローバー・ユニバーサル・
スーパーストラクチャー)」を披露したと発表した。

 SURUSは、2基の電気駆動ユニットとリチウムイオン電池に四輪操舵(そうだ)を組み合わせた
プラットフォーム。走行距離400マイル(約644km)に相当する水素を貯蔵する。GMのトラック
シャシーコンポーネントを採用、自動運転や隊列走行も想定している。このプラットフォームに
よって、積載重量の大きい商用車の性能向上や走行距離拡大を実現するとともに、物流業界の
人件費抑制にも貢献するという。

FCVの「シボレーコロラドZH2」(クリックして拡大) 出典:GM
 2017年4月から、米国陸軍ではFCVの「シボレーコロラドZH2」を用いて、軍用としての評価を
進めている。音によって検出される距離を従来の車両と比較して90%短縮し、従来より10倍接近
できることを確認した。評価試験は2018年春まで継続する。また、陸軍だけでなく米国海軍も
関心を寄せており、2016年にはGMの燃料電池で駆動する無人潜水艇を披露した。
http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1710/16/news030.html