個性ってどうやったら生み出せるのか、何を売りにしてどう演じればいいのか悩んだ末に、ローラが自分でたどり着いた答えは、
「元々個性的な性格や経歴を持っていた。シンプルイズベストで良かったんだ」と、
もうこれで良かったんだよなぁ。
ローラは音楽一家で自分も音楽が好きだし、ずっと練習してきたから歌も上手い。
良いとこのお嬢様だけどロックにハマってるとか酢昆布などの渋い食べ物が好きというギャップの面白さがある。
負けず嫌いだけど自分が知ってる練習法をライバルにも教えてあげるような正々堂々とした性格で、
ファンの期待に応えるためにも一生懸命やってたけど謎力を発動させたゆめには勝てなくてまた悩んだ時に先輩のリリィは、
「は?ファンのためにアイカツやってるとか馬鹿なの?そんなの関係ないだろ自分のためにやれよ。ゴーイングマイウェイ!」
と、まさかのアイカツの根本を否定する何とも斬新で素晴らしすぎる助言をして吹っ切れるも、
やっぱりコネを沢山作っていたゆめには勝てないしロクな仕事も貰えずに苦悩していると担任のアンナ先生が、
「お前が勝てないのは他人と比較してるからだ。お前はお前のステージをやれ!ディスイズ桜庭ローラ!」
と、ライバルと切磋琢磨することで成長してきたローラの性質や軌跡そのものを否定し出す。
その後も解決せず、悩み、結局「ゴーイングマイウェイ」に戻る。
負け組先輩からブランドをお下がりで貰ったが、歴史をぶっ壊してドーリーデビルのようなデザインのPRドレスを発表し、
今までのテイストが好きだったスパイスコードファンから困惑されるが「ブレても良いじゃないですか」と開き直る。
これはワガママでも自暴自棄でも何でもない。ローラは前のスパイスコードのデザインが大好きだったにも関わらずこのような事態になったのには訳がある。
ファンの気持ちを考慮するな、他人と比べるな、自分らしくあれと、ただ助言されたことを素直に実行したまでである。
お陰で昔のスパイスコードを好きな人間の気持ちよりも、
自分らしく自分にピッタリであると判断したデザインのドレス製作を優先したことによってツバサが出現した。