暴力にポルノ画像…ネットの“闇”を取り除くインドの秘密部隊の仕事場をとらえた:動画あり(閲覧注意)|WIRED.jp
http://wired.jp/2017/04/26/the-moderators/
2017.04.26 WED 21:00
見るに堪えないポルノにヴァイオレンス。グーグルやフェイスブックといった企業の
サーヴィスの裏には、人々の目に触れないように不適切なコンテンツを削除する人々がいる。
2人の映像作家が、インドのバンガロールで働く「コンテンツ・モデレーター」の姿をとらえた。

画像検索アルゴリズムや機械学習といったツールへの期待は高まっているが、それでも
インターネットでの過ごしやすさを保つためには人の手がかかっている。グーグルやフェイスブック
といった企業の巧みな自動化の裏には、マニュアル作業をこなす労働者「コンテンツ・モデレーター」
の秘密部隊が存在しているのだ。そしてその多くは、インドやフィリピンといった国にいる。

彼らは退屈で不穏な業務をこなす。ソーシャルメディアから、卑猥な言葉、虐待や暴力を写す
コンテンツを取り除くのだ。それは機械にはまだできないことであり、ほとんどの米国人がしないことでもある。

フィルムメーカーのエイドリアン・チェンとキアラン・キャシディーは、こうした事業に取り組む
インド企業の内部に足を踏み入れた。彼らが手がけた短編ドキュメンタリー『The Moderators』は、
そのインド企業の新入社員の1週間の様子をとらえたものである。作品が映すのは、バンガロールに
拠点を置くFoiwe Info Global Solutionsで初めての仕事を行うインドの若者たち。同社のクライアントは、
米国、ヨーロッパ、インドの出会い系サイトだ。

彼らには、死ぬほど退屈なノルマが告げられる。1時間に2,000枚の画像をフィルタリングする
というものだ。不毛なオフィスで5日間を過ごす間、裸の画像から、児童ポルノ、身体を傷つける
描写に至るまで、ますます過激になる違法オンラインコンテンツを適切に判断し、対処する
方法を彼らは学ぶ。いわばソーシャルメディア時代の、南アジア版『時計じかけのオレンジ』というわけだ。

(以下略)w

VimeoField of Vision - The Moderators
https://vimeo.com/213152344