日本語では「技術は磨く」と表現します。そしてもうおわかりのように「磨く」という

ことは、イコール「削る」ということでもあります。

「技を磨き、極めると一切のムダがなくなる」ということです。

マラドーナの凄さはイマジネーションにあるという人もいますが、これも、結局、その状況

にあったプレーを「最短」「最速」でしかも「最少」のボールタッチでマラドーナは実現して

しまうのでそういわれるんだと思います。

伝説の5人抜きなんてその典型ですよね。無駄な動きとタッチはひとつもないですから。

「究極のシンプルさ」。

磨き抜かれた技術が行き着く先です。フリーザの最終形態みたいな感じ。

イチローがダイビングキャッチをして外野フライを取る外野手を下手糞というように

ボールをこねくりまわして「俺はこんなことできるんだー」とテクニックを振りかざして

いるうちはまだまだ青いということです。

(予測とポジショニングがしっかりしていれば、落下点でボールをキャッチできるので

ダイビングキャッチなんてしようがないないというのがイチローの考えだそうです。)