「毎月勤労統計」の不適切な調査をめぐって厚生労働省の特別監察委員会が調査結果を公表したことについて、野党側は「政治家の関与が調べられていない」と一斉に反発しました。

 「今回の問題の一番の肝となる賃上げが偽装されたのではないかということに関しては、きょうの報告書では殆ど触れられていない。これ、加藤大臣や安倍総理にこの調査自体、ヒアリングしているのか」(国民民主党 山井和則衆議院議員)

 「してません」(厚労省担当者)

 「一部の厚労省の職員がミスをしましたというふうに、この問題をわざと違う論点にすり替えているとしか思えない」(国民民主党 山井和則衆議院議員)

 厚労省は、特別監察委員会による今回の調査を受け、鈴木俊彦事務次官ら幹部22人を訓告や減給などの処分にしたと発表しました。

 しかし、野党側は、調査結果の公表を受けて行った厚労省に対するヒアリングでは「政治家の関与を調査せず、職員だけの処分はとかげの尻尾切り」などと一斉に批判。国会開会に先立つ24日に行われる委員会審議などで追及する構えです。

TBS NEWS
22日18時49分
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