https://mainichi.jp/articles/20180320/k00/00m/040/164000c
熊本市議会特別委員会は19日、地方自治法の兼業禁止規定に抵触したとして北口和皇(かずこ)市議(59)
に対し、全会一致で「議員資格なし」と決定した。26日の最終本会議で出席議員の3分の2以上が
賛成するとみられ、失職する見通しとなった。
北口市議を巡っては市職員へのパワハラ行為や市の不適正支出への関与などが問題化し、
2015年11月以降、過去4回議員辞職勧告を受けたが、いずれも拒否していた。
特別委は、主要会派の代表者など14人が北口市議の議員資格を問う「資格決定要求書」を提出したことを受け
審議していた。北口市議が代表を務めていた市漁協が、外来魚駆除などの市の業務委託を主な事業収入としており、
市からの請負を禁じた兼業禁止規定に抵触すると判断した。
市によると、15年度の市漁協の事業収入に占める市からの業務委託費の割合は約3割で、
北口市議が当時会長だった県内水面漁連を通じて再委託された市の委託費を加えると6割を超えていた。
【城島勇人】