有料会員限定記事 2018年3月17日22時02分 朝日新聞
https://www.asahi.com/articles/ASL3D5V0DL3DULFA028.html?iref=sp_nattop_feature_list_n

制御不能の原発をいかに鎮めるか。国内の原発をいかに動かし続けるか――。

 原発事故のまっただ中、この難題に同じ役所が取り組んでいた。

 原発を動かすための「緊急安全対策」を、経済産業省は傘下の原子力安全・保安院の黒木慎一審議官(当時)に任せた。

 黒木氏は取材に対し、対策づくりの経緯を明かした。寺坂信昭・保安院長から2011年3月16日に指示を受け、政府と東京電力でつくる統合対策本部で事故収束の任務にあたり、18日に保安院に戻って本格的に対策を練り始めた。寺坂氏からは「メルトダウン(炉心溶融)という言葉は使わないように」とも言われていた。

(以降、有料会員限定記事にて)