比例復活当選した希望の党・後藤祐一衆議院議員が11月15日、約1ヶ月ぶりにFacebookを更新し「行政改革・情報公開推進本部長」に就任したことを伝えています。
これは希望の党が11月14日に発表した役員人事の中で後藤議員が行政改革・情報公開推進本部の本部長とされている件を受けてのものと見られ、「自民党にはできない行政改革、情報公開を提案していきます」と意気込みを示していますが、希望の党における行政改革や情報公開に関する責任者が後藤議員ということで、今後の差配への注目が集まりそうです。
というのも後藤議員は2016年2月、南スーダンでのPKO参加について防衛省女性職員から説明を受けた際に、書類の不備をなじり大声を上げて机を叩くなど恫喝まがいの言動を行った上に「上司に言ってお前の人事評価を下げてやる」などと語り女性職員を泣かせたとして大炎上した経歴の持ち主であるためです。
「パワハラ後藤」として強い批判を浴びた後藤議員は公式サイトでも官僚との対決姿勢を鮮明にしており、自身の半生をマンガで綴った「ごとう祐一ものがたり」でも「官僚と戦う」「官僚にだまされない」といった文言が見られています。
後藤議員は「パワハラ問題」でもメディアの取材に対し「国民の知る権利と、これ（日報問題）今皆さん注目されてますから、事の真相を明らかにするための過程だったんだということはご理解頂きたい」と述べるなど自己を正当化する節があった他、民進党を離党する際にも「宿題」という言葉を用いて「（安全保障について）民進党がどうするのか、是非問うていきたい」と上から目線でコメントしていました。
玉木雄一郎代表は11月15日、「希望の党の代表就任にあたって」というタイトルでブログを更新し、その最後で「さあ、爽やかに、明るく、元気よく、やろうではありませんか。」と話していますが、行政改革や情報公開の責任者に「パワハラ後藤」を起用したことで、言葉通りになるかどうかは不透明と言えそうです。
