元ある神のお作りになられた山の残るは一握り。

自然の森は人間の都合で、杉や檜だらけの森となった。

山には動物たちの食べる餌場もねぐらもなく、木の実や食べられる柔らかい葉もなく、人間ならば雨露しのぐ家もなく、食料もない状態なり。
熊や動物が食物を求め人間社会に入り込み人間を襲うのは、そもそも、人間が彼らの生きる場を奪ったからにほかならぬ。

山から動物の姿消えれば、いずれこの世は人も住めぬ世界へと荒廃する。
山は人間の想像つかぬほどの緻密さにて生態系を守っている。

人はそろそろ目を覚まし、自然との共存に本気で取り組まねば手遅れなり。